サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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L-カルニチンが膝OA患者の症状を改善する [2015年07月17日(金)]
栄養学研究の専門ジャーナル(電子版)に、変形性膝関節症患者において、L-カルニチン投与による症状改善作用を示した臨床研究が報告されていました。
(Nutr Res. 2015 Jun 16.)



関節対策のサプリメント成分では、グルコサミンやコンドロイチンがよく知られています。


これらは、変形性膝関節症など加齢に伴って生じる関節症状の改善に有用であり、これまで多くの臨床研究で、有効性と安全性が報告されてきました。



今回の研究では、

変形性膝関節症(膝OA)において、

L-カルニチンサプリメント投与による酸化ストレス、脂質関連指標、関節症状への影響が検証されました。



具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

軽症から中等度の膝OAを有する過体重/肥満女性72名を対象に、

・1日あたり750mgのL-カルニチン投与群、

・偽薬投与群

の2群について、
8週間の投与試験が行われています。


血中関連指標として、
MDA値、総抗酸化能(TAC)、脂質関連指標が測定され、

膝OAについては、

膝疼痛に関するVAS、

疾患重症度指標(patient global assessment of severity of disease)
による評価が行われています。

被験者のうち69名(L-カルニチン投与群33名、偽薬投与群36名)が試験を完了しました。



解析の結果、

L-カルチニン投与群では、

投与前に比べて、

血中MDA値の有意な減少
(2.46 ± 1.13 vs 2.16 ± 0.94 nmol/mL)、

総コレステロール値の有意な減少
(216.09 ± 34.54 vs 206.12 ± 39.74 mg/dL)、

LDLコレステロール値の有意な減少
(129.45 ± 28.69 vs 122.05 ± 32.76 mg/dL)

が見出されました。
(P < .05)


一方、
偽薬投与群では、これらの指標は増加しています。


また、
血中TG、HDL、TAC値には、両群とも有意な変化は見出されませんでした。
(P > .05)


試験開始時および交絡因子で補正後、

摂取した食事、血中脂質、MDA、TACについては両群間で有意差は認められませんでした。


なお、
疼痛の指標に関しては、

サプリメント投与の前後の比較、

および

サプリメント投与群と偽薬投与群との比較のいずれにおいても、

サプリメント投与による有意な改善作用が見出されたということです。


以上のデータから、

過体重/肥満の変形性膝OA女性において、

Lカルニチンサプリメントによる疼痛改善作用が示唆されます。


今後、補完療法としての臨床的意義の検証が期待される分野です。



カルニチンは、アミノ酸誘導体で、食肉(ラム肉)や乳製品に豊富に存在します。



カルニチン(L-カルニチン)は、脂肪の代謝に必要な機能性成分です。

(長鎖脂肪酸は、L-カルニチンと結合することでミトコンドリアに入ります。)




L-カルニチンに関する研究では、中性脂肪やVLDLコレステロールの低下作用、肝臓での脂肪蓄積の抑制、運動能向上作用、肥満での減量など、多彩な働きが示されています。




例えば、

カルニチンによる運動耐用能の亢進@アスリート

という研究も知られています。


また、特定の病態において、治療と併用されることもあります。

例えば、腎疾患患者の血球減少症に対する効果、糖尿病患者での代謝の改善、慢性疲労症候群患者の症状改善、C型肝炎のインターフェロン療法の補助療法などが報告されています。

特に、腎不全によって慢性維持透析を受けている病態では、カルニチン欠乏による障害が知られており、L-カルニチンの摂取が推奨されます。




変形性膝関節症の症状改善や予防方法として、下記の組み合わせが推奨できます。


抗炎症作用を有する機能性食品成分の豊富な食事
(オメガ3系脂肪酸、エクストラバージンオリーブオイル、ウコンなど各種のファイトケミカルなどを含む食事。)

運動療法による適正体重の維持と筋力・筋量の維持

抗炎症作用を有するサプリメントの利用、
(ウコン/クルクミン、ボスウェリア・セラータ/5-ロキシン)

変形性膝OAに対するサプリメントとしてグルコサミン、コンドロイチン、U型コラーゲン、の併用も可能です。




最近の研究では、次の報告があります。


変形性膝OAの疼痛に対してグルコサミン+コンドロイチンはセレコキシブと同等の効果



グルコサミン・コンドロイチンの関節裂隙狭小化抑制効果




グルコサミン・コンドロイチンによる関節軟骨保護作用@膝関節症





コンドロイチンによる変形性膝関節症改善作用




グルコサミンはNF-κBを抑制し抗炎症作用を示す



グルコサミン・コンドロイチン利用者は炎症マーカーが低い




グルコサミンによる寿命延長効果




グルコサミンはジアセレインと有効性が同じで、副作用が少ない:メタ解析



DHCでは、関節機能訴求に関連したサプリメントとして、次の製品を扱っています。




パワーグルコサミン



極らくらく



らくらく(グルコサミン、コンドロイチン、II型コラーゲン、CBP、MSM(メチルスルフォニルメタン)、コラーゲンペプチド、ヒドロキシチロソール)



グルコサミン



コンドロイチン



グルコサミン&コンドロイチン



II型コラーゲン+プロテオグリカン




グルコサミンは、変形性膝関節症などの関節疾患に広く利用されているサプリメントです。



作用メカニズムとして、アミノ糖であるグルコサミンが関節軟骨の成分であることから、構成成分を経口摂取することによる直接的な修復機構が想定されていました。



一方、最近の研究では、グルコサミンやコンドロイチンは、情報伝達機構における調節因子であることが示されており、変形性膝関節症に対する改善効果のメカニズムとして、構成成分自体を直接摂取する作用というよりは、シグナル伝達物質を摂取することによる作用が考えられています。



膝OAなどの変形性関節症に対して、
サプリメントでは、グルコサミンやコンドロイチンが最もエビデンスが豊富であり、欧州の学術団体EULARではグレードAの推奨になっています。
(一方、ACRではGAIT1のみを解析対象としたため、偽陰性データのバイアスによってネガティブになっています。)


2014年以降に発表された最新の研究―MOVES研究やLEGS研究--では、

グルコサミンやコンドロイチンの効果が示されています。







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