サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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紅景天による抗ウイルス作用の亢進効果 [2015年08月20日(木)]
栄養学の専門ジャーナルに、紅景天による抗ウイルス作用の亢進効果を示した臨床研究が、米国のグループから報告されていました。
(Front Nutr. 2015 Jul 31;2:24.)

紅景天(こうけいてん)(ロディオラ・ロゼア、学名Rhodiola rosea)とは、アジアから欧州、北米にかけての高地にみられる薬用植物です。

有効成分として、サリドロサイドsalidrosideというフェニルプロパノイド配糖体が存在します。
サプリメントでは、アダプトゲンとして用いられており、
紅景天(ロディオラ・ロゼア)による抗ストレス作用や抗疲労作用、抗うつ作用、認知機能の改善作用等が注目されています。


さて、今回の研究では、運動負荷時の免疫低下に対する紅景天のアダプトゲンとしての作用を検証する目的で、

マラソンランナーに紅景天を投与し、その前後で、抗ウイルス作用や抗菌作用が測定されています。


具体的には、

マラソンランナーを2群に分け、

・1日あたり600mgの紅景天投与群(n = 24, 6 female, 18 male)

・偽薬投与群(n = 24, 7 females, 17 males)

について介入試験が行われました。


投与は、

マラソンの前の30日間、

マラソンの当日、

マラソン後7日間です。




マラソンの前日、
15分後、
1.5時間後に、採血が行われています。


解析の結果、

まず、
マラソン後でも、

紅景天投与群からの血清では、

マラソン誘導によって生じる、
水胞性口炎ウイルス(Vesicular stomatitis virus)によるHeLa細胞への毒性の作用減弱は認められませんでした。


次に、

偽薬群に比べて、

紅景天投与群では、

運動負荷による増加したウイルス増殖を、感染後に抑制することにより、抗ウイルス活性の誘導が見出されています。
(P = 0.013)


マラソン前の採血の血清に比べて、

マラソンの15分後の採血の血清では、
両群とも、細胞培養でのE.coli増殖の有意な増加が見出されました。
(P = 0.003, all subjects)


なお、

紅景天投与群の血清では、

マラソン後(直後および1.5時間後)のいずれの群でも抗菌作用に差は認められませんした。


以上のデータから、

マラソンなどの運動負荷時に生じる免疫力低下に対して、

紅景天(ロディオラロゼア)の摂取により、ウイルス増殖抑制など抗ウイルス作用が示唆されます。


今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。



現在、サプリメント・健康食品は、健康保持や疾病予防を目的に広く利用されています。

また、
運動負荷に対して、アスリート・運動選手がサプリメントを利用する場合もあります。


運動時には、筋肉中などで活性酸素が発生し、酸化ストレス障害が生じます。

そこで、抗酸化作用を有するサプリメント成分の摂取によって、運動に伴う酸化障害の抑制が期待されます。


DHCでは、大学との共同研究にて、

DHCのコエンザイムQ10投与によって、運動負荷時の活性酸素による酸化障害の抑制作用を報告しています。



具体的には、

トレッドミルを用いた60分間の持久走の負荷に際して、運動前の1週間、DHCのコエンザイムQ10 およびビタミンC、ビタミンEを摂取した群では、摂取しなかった群に比べて、尿中8-OHdG値の上昇が抑制(=運動による酸化障害の発生が抑制)されたというデータです。

運動習慣を有する場合、

マルチビタミンマルチミネラルに加えて、





コエンザイムQ10、



αリポ酸、



ビタミンC(ハードカプセル)、



ビタミンBミックス


アミノ酸



を利用することが好ましいと考えられます。





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