今月の消化器病学の専門ジャーナルに、炎症性腸疾患におけるコンドロイチンの作用を検証した臨床研究が、スペインのグループから報告されていました。
(
Digestion. 2015 Sep 19;92(4):203-210)
慢性炎症を病態とする炎症性腸疾患(IBD)として、潰瘍性大腸炎やクローン病が知られています。
サプリメントに関する研究では、オメガ3系脂肪酸、ウコン(クルクミン)、ビタミンDといった機能性食品成分による炎症性腸疾患改善作用が示唆されています。
また、食事療法では、マクロビオティックをベースにしたセミベジタリアン食による改善効果が知られています。
さて、今回の研究では、
コンドロイチンによる炎症性腸疾患(IBD)の再発率への作用が検証されました。
具体的には、
IBD再発/再燃率への12ヶ月間の前向き研究として、
変形性関節症に対して、コンドロイチン硫酸サプリメントを服用しているIBD患者37名(UC19名、クローン病18名)を対象に、
クローン病活動性指数及び潰瘍性大腸炎指数、血管内皮成長因子(VEGFA)やTNFα、各種インターロイキン類が測定されました。
OA関節痛はVASにて評価されています。
解析の結果、
まず、OA関節痛は、
5.9 ± 2.8 から 3.0 ± 2.3へと有意に減少しました。
(p < 0.05).
また、IBDの再発率は、
3.4%(フォローアップ中の患者年)でした。
血中VEGFA値は、
開始時の492 pg/mlから12ヶ月後に799 pg/mlへと有意に増加しました。
(p < 0.05)
以上のデータから、
変形性関節症に対してコンドロイチン硫酸サプリメントを摂取している炎症性腸疾患(IBS)患者では、(一般に想定されるよりも)IBSの再発率が低いことが示唆されます。
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