産婦人科学の専門ジャーナル(電子版)に、妊娠中の女性において、CAM(補完代替医療)への態度や利用状況を調べた調査研究が、オーストラリアのグループ(University of Technology Sydney)から報告されていました。
(
J Obstet Gynaecol. 2015 Oct 15:1-6.)
具体的には、
オーストラリアでの女性の健康に関する縦断研究(ALSWH)の一環として、
妊娠中の女性におけるCAMに対する態度と、CAM製品の利用が調べられています。
調査票の回答率は、
79.2% (n = 1,835) でした。
解析の結果、
ハーブを利用している女性 (34.5%, n = 588) は、
CAMを予防的な手段とみなしており、
ホリスティックな方法を探していました。
また、
それらのCAM製品を妊娠中に利用する際には、
臨床的な有用性に関するエビデンスについても関心を寄せていたということです。
次に、
アロマセラピーを利用している女性、
(17.4%, n = 319)
および
ホメオパシーを利用している女性
(13.3%, n = 244)
は、
自らの身体に対して個人的なコントロールを欲しており、
CAMの有用性に関して、
臨床的な有用性を示すエビデンスよりも、
個人的な経験のほうを重視する、
という傾向が見出されています。
以上のデータから、
妊娠中の女性では、ハーブやアロマセラピーといったCAMが広く利用されており、
利用するCAMの種類によって、女性のCAMへの態度に相違がみられることから、
ヘルスケア従事者での認識や対応が重要と考えられます。
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