サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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ビタミンD3サプリメントによる自閉症スペクトラム障害改善 [2016年01月21日(木)]
今月の神経学の専門ジャーナル(電子版)に、ビタミンD3サプリメントによる自閉症スペクトラム障害への働きを調べた臨床研究が報告されていました。
(Nutr Neurosci. 2016 Jan 18.)



自閉症(Autism spectrum disorder、ASD、自閉症スペクトラム障害)は、社会生活での関係性、言語および非言語でのコミュニケーションなどで困難が認められます。


先行研究では、

自閉症スペクトラム障害でのビタミンD欠乏が見出されています。

ビタミンDによる自閉症スペクトラム障害改善作用




さて、今回の研究では、

ビタミンD3サプリメントによる自閉症スペクトラム障害(ASD)の小児への働きが検証されました。


具体的には、

ASDの小児215名、
健康な小児285名(対照群)
を対象に、

215名のASD小児のうち37名がビタミンD3サプリメントを投与され、


自閉症関連指標による評価が行われています。

(指標として、Autism Behaviour Checklist (ABC) とChildhood Autism Rating Scale (CARS)が用いられました。)


3ヶ月間の介入の前後で、

血中ビタミンD [25(OH) D]値、ABC、CARSが測定されました。



解析の結果、

まず、

ASD小児では、対照群に比べて、

血中ビタミンDが有意に低値でした。




また、
血中ビタミンD値は、

ABC総スコアおよび言語サブスコアと、有意な負の相関が見出されました。


次に、
ビタミンD3サプリメント投与によって、

CARSおよびABCの症状スコアの有意な改善が認められたということです。


さらに、

このビタミンD3サプリメントによる効果は、

ASD小児の中でも若年者/幼少者でより顕著であったということです。


以上のデータから、

ビタミンD不足は、ASD小児に高率に認められること、

ビタミンD3サプリメントの投与によるASD症状の改善が示唆されること、

この作用は特に年少のASDにて顕著であること、

が示唆されます。




近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。


一般に、
健康保持や疾病予防、ヘルシーエイジングを目的としたビタミンD3サプリメントは、

1日あたり

25マイクログラム(1,000 IU)から、50マイクログラム(2,000 IU)が推奨されます


ビタミンD3サプリメントは、安全性、有効性、経済性に優れていますので、健康保持や疾病予防、あるいは多くの疾患での栄養状態を改善する前提条件に、ベーシックサプリメントとして広く利用されることが推奨できます。



多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。

米国での関連学会は、下記の推奨をしています。


米国老年医学会は、1日あたり4,000 IUを推奨

米国老年医学会(AGS)では、高齢者における転倒や骨折を予防するために、血中ビタミンD値(25OH-D)が30 ng/mL (75 nmol/L)は必要としています。

そして、ビタミンDの推奨量は、1日あたり4,000 IUとしています。

(これは、食事、サプリメント、日光暴露による総量です。
なお、この量は、現実的には食事のみからでは不可能であるため、サプリメントを利用することになります。)


米国内分泌学会は、1日あたり1,500 IU〜2,000 IUを推奨

米国内分泌学会のガイドラインでは、1日あたりの所要を男女とも年齢によって、次の3段階に分けています。
1歳未満の乳児は400〜1,000 IU、
1歳〜18歳では600〜1,000 IU、
19歳以上では1,500 IU〜2,000 IU


サプリメントでは、ビタミンD3が用いられます。





日本からの報告では、

ビタミンDサプリメントのインフルエンザ予防効果


が知られています。


また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。


(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000
IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。


日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。


たとえば、
日本人妊婦の90%がビタミンD不足


血中ビタミンD値が高いと大腸腺腫リスクが低い

というデータがあります。




DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。


ビタミンDサプリメントに対する効果には個人差がありますが、

臨床的には、ビタミンDサプリメントを1,000 IU/日の用量で投与すると、血中25ヒドロキシビタミンD値が10ng/mL増加する、

という報告もあります。

マルチビタミンのビタミンDはRDAのための設定ですので、別途、ビタミンDサプリメントの利用となります。








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