サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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統合失調症に対する補完療法としてのイチョウ葉エキスの効果:メタ解析 [2016年02月01日(月)]
精神医学研究の専門ジャーナルに、統合失調症に対するイチョウ葉エキスの作用を検証したメタ解析が報告されていました。
(Psychiatry Res. 2015 Jul 30;228(1):121-7.)



統合失調症に対する機能性食品成分・サプリメントに関して、下記の研究があります。

オメガ3系必須脂肪酸による統合失調症への早期介入効果:メタ解析




さて、
今回の研究では、慢性統合失調症(chronic schizophrenia)に対する補完療法としてのイチョウ葉エキスサプリメント投与の有効性と安全性が評価されました。


具体的には、主要医学データベースから、
(Pubmed/Medline, Embase, PsycINFO, the Cochrane library, Chinese periodical databases)


339の研究が抽出され、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験8報が解析の対象となり、


イチョウ葉エキス投与群571名、

偽薬投与群462名のデータが調べられています。


被験者は、試験開始の3年以上前に統合失調症と診断されており、

年齢は、30〜50歳、

試験サイズは、29名から512名でした。


試験では、いずれもEGb761が用いられ、

用量は、240mg/日(4報)、360mg/日(4報)でした。


投与期間は、8週間が1報、12週間が3報、16週間が4報です。


主アウトカムは、BPRS、陰性症状スケールSANS、陽性・陰性症状スケールPANSSなどです。


解析の結果、

イチョウ葉エキスは、

向精神薬との併用投与により、

慢性統合失調症の症状、陰性症状を有意に軽減したということです。

(幻聴や幻覚などの陽性症状、無為自閉・感情平板化・意欲減退といった陰性症状の改善)


被験者数が512名であり、8報の中で最も大きなRCTでは、
総スコアが28.5%改善、陰性症状スコアが48.5%改善していました。

向精神薬に、イチョウ葉エキスを併用することでの好影響が示唆されます。


また、
有害事象に関して、
8報中5報で報告がありますが、
イチョウ葉エキス群と偽薬群との間に顕著な差は見出されていません。
(TESSあるいはRSESEにて評価)


イチョウ葉エキス投与による副作用は、用量依存的であることが示唆されました。


なお、今回、解析の対象となったRCTは、中国で実施されており、今後、さらに検証が必要と考えられます。




イチョウ葉エキスは、抗酸化作用や血小板凝集抑制作用、循環改善作用を有し、認知症の予防や閉塞性硬化症の改善に用いられるハーブサプリメントです。


イチョウ葉エキスには、特有のフラボノイド系ファイトケミカルが存在し、抗酸化作用や抗炎症作用、血小板凝集作用などを介して、効果を発揮します。


これまでに多くの臨床研究が行われており、認知症などに対して有効性と安全性が示されています。


(イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ)

(イチョウ葉エキスの有効性と安全性)

(イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用)

(イチョウ葉エキスと認知症治療薬のシナジー)







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