糖尿病研究の専門ジャーナル(電子版)に、αリポ酸サプリメントによる糖尿病神経障害の有効性を示した系統的レビューが、オランダのグループ(Erasmus Medical Centre University)から報告されていました。
(
Diabet Med. 2016 Jan 29.)
今回のレビューでは、
糖尿病合併症として生じる下肢の末梢神経障害に伴う疼痛や感覚障害に対する機能性食品成分の有用性が検証されました。
具体的には、
主要医学データベースを用いて、2015年7月までの研究が対象となり、
(PubMed, Embase, Web-of-Science)
下肢の糖尿病性末梢神経障害に対するランダム化比較試験が検索されています。
薬理学的、非薬理学的介入、および補完療法を用いた27報が解析の対象となりました。
まず、
αリポ酸と偽薬のメタ解析の結果、
αリポ酸(iv、600mgの3報)では、総症状スコアの有意な軽減(改善)、
-2.45 (95% CI -4.52; -0.39)
αリポ酸(600mgの経口投与:2報)でも、同様に総症状スコアの有意な軽減(改善)
-1.95 (95% CI -2.89; -1.01)
が見出されました。
αリポ酸以外では、opioids, botulinum toxin A, mexidolの投与、
あるいは、タイフットマッサージやリフレクソロジーによる症状軽減も示唆されています。
今回のレビューから、
糖尿病性神経障害による下肢の末梢神経障害に対するαリポ酸(600mgの経口投与)の有用性が示唆されます。
αリポ酸は、抗酸化作用を有する機能性成分の一つで、体内ではミトコンドリアで産生されます。
サプリメントとしてのαリポ酸は、抗酸化作用を介した機能性が示されており、
ダイエット目的からアンチエイジングまで、広く利用されています。
特に、欧米の臨床試験では、糖尿病性神経障害に対する症状改善作用が報告されています。
DHCでは、下記のサプリメントを製品化しています。
αリポ酸、
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