精神医学の専門ジャーナルに、うつ病のリスクと、カロテノイドおよび酸化ストレスマーカーとの関連を調べた疫学研究が、米国のグループから報告されていました。
(
Transl Psychiatry. 2016 Feb 23;6:e743.)
うつ病では、酸化ストレス障害の増加、血中抗酸化物質の低下との関連が示唆されています。
今回の研究では、
米国の住民において、
うつ病症状と、酸化ストレスマーカー、カロテノイド類との関連が検証されました。
具体的には、
試験登録時(2000-2001年)から5年ごとに、
3,009名(平均年齢40.3歳, うち女性は54.2%)を対象に、
うつ病の関連症状(CES-D)、
酸化ストレスマーカー(F2-イソプロスタン値)、
血中カロテノイド類
(ルテイン/ゼアキサンチン、βクリプトキサンチン、リコピン、αカロテン、βカロテン)
が調べられています。
(CARDIA研究 (Coronary Artery Risk Development in Young Adults)の一環です。)
CES-D(うつ病関連スコア)と、F2-イソプロスタン値、各種のカロテノイド値との関連が解析されました。
SES、健康状態や生活習慣などの交絡因子で補正後、
うつ病状態の被験者(CES-D⩾16)では、
F2-イソプロスタンが高値であることが見出されました。
(P<0.001)
また、
うつ病状態の被験者(CES-D⩾16)では、
カロテノイド類が低値であるという相関も示されています。
(standardized sum 238.7 vs 244.0, Cohen's d=-0.16, P<0.001)
縦断研究としての解析によると、
うつ病は、F2-イソプロスタン値と血中カロテノイド類の先行因子/予見因子であったということです。
(一方、F2-イソプロスタンあるいはカロテノイド値は、その後のうつ病の予見因子ではありませんでした。)
以上のデータから、
横断研究および縦断研究の知見として、
うつ病の症状は、酸化ストレスマーカー(F2-イソプロスタン)の増加、血中カロテノイド類の低下と有意に相関すること、
F2-イソプロスタン値との相関は、(交絡因子である)生活習慣の因子により説明されること、
カロテノイド類の低値は、うつ病の症状と独立した関連因子であること
が示唆されます。
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