分子医学の専門ジャーナルに、伝統医療で用いられてきたトンカット・アリに関するレビューが報告されていました。
(
Molecules. 2016 Mar 10;21(3).)
トンカット・アリ(学名Eurycoma longifolia)は、東南アジア原産のハーブで、マレーシアの民間療法では強壮・催淫薬として用いられてきました。
近年、マレーシアを中心に、トンカット・アリ(Tongkat Ali)に関する研究が進められています。
例えば、
トンカット・アリによる男性更年期障害改善作用を示した臨床研究も知られています。
トンカット・アリ標準抽出物には、主な成分のクワシノイド(quassinoid,変形テルペノイド)として、eurycomanone(ユーリコマノン)やeurycomanolなどが含まれています。
今回の論文では、伝統医療でのトンカット・アリに関するレビューが行われています。
レビューによると、
トンカットアリは、東南アジア(マレーシア、インドネシア、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、タイランド、ラオス)に自生しており、
伝統医療/民間療法では、催淫作用のある生薬として用いられています。
(その他、発熱や消化器症状などさまざまな病態に対しても利用されてきたとあります。)
有用成分として、トンカット・アリ標準抽出物には、主な成分のクワシノイド(quassinoid,変形テルペノイド)として、eurycomanone(ユーリコマノン)やeurycomanolなどが含まれています。
(トンカット・アリの根の主要成分/ファイトケミカルは、クワシノイド類です。)
安全性に関して、
マウスを用いた基礎研究で、
トンカット・アリのアルコール抽出物の経口投与では、LD50は1500-2000 mg/kg、
水抽出物の経口投与では3000 mg/kg以上
であったということです。
また、通常の用量での長期投与では、肝臓や腎臓の機能に特に有害事象は認められていません。
ただし、
標準化や有用性の検証に関しては、さらに研究が必要と考察されています。
トンカット・アリに関して、次のような研究が知られています。
トンカットアリによる男性のQOLとリビドー改善作用
トンカット・アリによる免疫調節作用
勃起障害を改善するハーブ:メタ解析
トンカットアリによる肝臓薬剤代謝酵素への影響
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