今月の看護学の専門ジャーナルに、月経前症候群に対するビタミンDとEのサプリメント投与による有用性を検証した臨床研究が、イランのグループ(Isfahan University of Medical Sciences)から報告されていました。
(
Iran J Nurs Midwifery Res. 2016 Mar-Apr;21(2):159-64.)
月経前症候群(PMS)は、日常生活に影響し、QOLの低下を生じます。
PMSに対して、機能性食品では、大豆イソフラボン、レッドクローバー、プエラリア・ミリフィカといった植物エストロゲン類、あるいは、セントジョーンズワートなどが用いられます。
今回の研究では、
PMSに対するビタミンDとビタミンEのサプリメント投与による症状への影響が検証されました。
具体的には、
86名の女性を対象に、まず、PMS症状に関する症状記録が2ヶ月間行われ、
続いて、ビタミン投与群2群と対照群の3群について、2ヶ月間の投与が行われました。
介入群は、
ビタミンD:30名
ビタミンE 100mg:28名
のいずれか、
対照群(28名)では偽薬が投与されています。
試験の前後で比較すると、
全ての群において、
PMS関連症状スコアの有意な減少が認められたということです。
具体的には
ビタミンD;12, ビタミンE;16, 偽薬;8
であり、ビタミンサプリメント投与群のほうが、スコアが低く、より改善傾向が示唆されます。(ただし、群間での有意差なし(P > 0.05))
以上のデータから、
PMS関連症状に対して、
ビタミンD、ビタミンEの有用性が示唆されます。
なお、この研究は、イランで行われていますので、被験者の体質や食生活、生活環境は諸外国とはかなり異なると思われます。
PMSなど女性特有の症状に対しては、イソフラボン類の有用性が確立しています。
大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。
また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。
DHCでは、
大豆イソフラボン、
プエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの
複合サプリメントなどを製品化しています。
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