サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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妊娠糖尿病に対するプロバイオティクスの有用性 [2016年05月26日(木)]
今月の糖尿病研究の専門ジャーナル(電子版)に、妊娠糖尿病に対するプロバイオティクスの影響を調べた臨床研究が、イランのグループ(Iran university of medical sciences)から報告されていました。
(Diabetes Metab. 2016 May 18.)



今回の研究では、

妊娠糖尿病の患者において、

プロバイオティクス摂取による糖代謝および脂質代謝への働きが検証されました。


具体的には、

二重盲検ランダム化偽薬対照試験として、

妊娠糖尿病と診断された妊婦60名(18歳〜40歳)を対象に、

・プロバイオティクス含有サプリメント摂取群(30名)

・偽薬摂取群(30名)

の2群について、6週間の投与試験が行われています。

実薬群で投与された乳酸菌の種類と用量は、次の通りです。

・Lactobacillus acidophilus (2×109CFU/g),
・L. casei (2×109CFU/g)
・Bifidobacterium bifidum (2×109CFU/g)


6週間の介入の前後で、空腹時の採血が行われ、糖代謝および脂質代謝の各指標が測定されました。



解析の結果、

6週間の介入によって、

偽薬投与群に比べて、

乳酸菌サプリメント投与群では、

空腹時血糖値の有意な減少
(-9.2±9.2mg/dL vs +1.1±12.2mg/dL, P<0.001)

血中インスリン値の有意な低下
(-0.8±3.1μIU/mL vs +4.5±10.6μIU/mL, P=0.01)

インスリン抵抗性の有意な低下
(HOMA-IR; -0.4±0.9 vs +1.1±2.5, P=0.003)
(HOMA for β-cell function; +1.1±9.8 vs +18.0±42.5, P=0.03)

量的なインスリン感受性指標の有意な増加
(+0.007±0.01 vs -0.01±0.02, P=0.007)

が認められました。


また、

脂質代謝指標に関して、

乳酸菌投与群では、

偽薬投与群に比べて、

血中トリグリセリド値の有意な低下
(-1.6±59.4mg/dL vs +27.1±37.9mg/dL, P=0.03)

VLDLコレステロール値の有意な低下
(-0.3±11.9mg/dL vs +5.4±7.6mg/dL, P=0.03)

も認められました。

なお、その他の脂質代謝指標では有意な変化は見出されていません。


以上のデータから、

妊娠糖尿病の患者において、

プロバイオティクスの6週間の投与による糖代謝および脂質代謝改善作用が示唆されます。


今回の研究は、ランダム化二重盲検偽薬対照試験として実施されていますが、イランでの臨床試験であることから、普段の食生活など生活習慣が、日本とは大きく異なると推定されます。

そのため、妊娠糖尿病の日本人が、乳酸菌の摂取により内分泌代謝指標が改善するかどうかは、検証が必要でしょう。

今回の効果の作用機序としては、3種類のプロバイオティクスの投与により、腸内細菌叢が改善され、今回の患者被験者群において、糖代謝や脂質代謝の一部が改善したと推定されます。

(先行研究では、例えば、腸内細菌叢の相違が、肥満や痩せなどの表現型に関与することは示されています。)

プロバイオティクスの有用性は、整腸作用だけではなく、免疫調節作用や抗アレルギー作用として確立していますので、妊娠糖尿病に限らず、ベーシックなサプリメント・機能性食品成分として、広く摂取が推奨できます。



乳酸菌は、ベーシックなサプリメントとして利用が推奨されます。

様々な乳酸菌が製品化されていますので、自分にあった菌種を選ぶことが大切です。

具体的には、1ヶ月ほど試してみて、整腸作用も含めて体調をみるようにします。
(整腸作用は、乳酸菌の摂取後数日間の間に変化を感じると思います。もし、軟便あるいは下痢傾向になってしまうのであれば、他の菌種に変更します。

また、1-3ヶ月から数ヶ月間のサイクルで菌種をローテーションしてもいいでしょうし、複数の種類を同時にとることも大丈夫です。

ヨーグルトなどの発酵食品でもいいのですが、数百グラムを毎日食べるのは大変ですし、
確実に乳酸菌を摂るには、サプリメントの利用が手軽で続けやすいと思います。




プロバイオティクスは、様々な有用性が示されています。
最近の研究では、次の報告があります。




プロバイオティクスによる脂質異常症改善効果:メタ解析



プロバイオティクスによるアトピー性皮膚炎の予防効果:メタ解析




プロバイオティクス摂取による脂質代謝改善作用:メタ解析





DHCでは、プロバイオティクスとして、


ビフィズス菌+オリゴ糖


生菌ケフィア


DHC自分でつくるケフィアヨーグルト


複合サプリメント(グッドスルー)



などを製品化しています。



また、プレバイオティクスとしては、

食物繊維

があります。




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DHCが日本のサプリを健康にします。


サプリメントと医薬品の相互作用ハンドブック―機能性食品の適正使用情報


医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】



【健康食品FAQ】


DHCが第1位@利用している(利用したい)メーカー(経産省の調査)

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