今日の夕方、健康関連イベントの関係者で情報交換会がありました。
担当者により、業務内容や仕事の進め方、時間軸での評価方法が異なっていますが、基本的な方向性は同じであることが確認でき、実り多い機会となりました。
さて、本日の私的なお勉強日記です。
栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、メタボリック症候群患者において、ウコンに含まれるファイトケミカル・クルクミンによる血中アディポネクチンとレプチンへの作用を調べた臨床研究が、イランのグループ(Baqiyatallah University of Medical Sciences)から報告されていました。
(
Nutrition. 2016 Mar 31.)
ウコンには有効成分としてクルクミンが存在し、抗酸化作用や抗炎症作用を示します。
分子メカニズムは、NF-κB抑制を介した抗炎症作用です。
今回の研究では、
メタボリック症候群患者において、
クルクミンサプリメント投与によるアディポネクチンとレプチンへの作用が検証されました。
具体的には、
ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、
メタボリック症候群患者を対象に、
・クルクミン投与群(n = 59; 1000 mg/d)
・偽薬投与群(n = 58)
の2群について、8週間の介入が行われ、
血中アディポネクチン、レプチン値が介入前後で測定されています。
解析の結果、
クルクミン(1,000mg×8週間)投与により、
善玉のアディポサイトカインである血中アディポネクチン値の有意な増加
(P < 0.001)
体脂肪量と相関するホルモンの血中レプチン値の有意な減少
(P < 0.001)
が見出されました。
血中レプチン:アディポネクチン比も、クルクミン投与により有意に改善しました。
(P < 0.001)
血中脂質や糖代謝の変化、BMIやHbA1cなどの交絡因子で補正後でも、
クルクミンによる血中アディポネクチンやレプチンへの作用は有意でした。
クルクミンサプリメント投与により、
アディポネクチン値が76.78%有意に増加、
(95% CI: 6.14-147.42; P = 0.0330)
レプチン値が26.49%減少傾向
(95% CI: -70.44 to 17.46 P = 0.238)
という関連が見出されています。
以上のデータから、
メタボリック症候群患者において、
クルクミン投与によるアディポネクチンの上昇と、レプチンの減少作用が示唆されます。
今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。
クルクミンは、抗炎症作用を有していますので、
体重や体組成に顕著な変化がない場合でも、
内臓脂肪型肥満に伴う慢性炎症を抑制することで、生活習慣病の予防効果が期待できると思います。
ウコンには有効成分としてクルクミンが存在し、抗酸化作用や抗炎症作用を示します。
分子メカニズムは、NF-κB抑制を介した抗炎症作用です。
抗炎症作用を介した抗がん作用も知られており、
大腸がんや膵臓がんに対する臨床試験も報告されています。
クルクミンは、安全性も高く、
臨床試験では、1日あたり8,000mgの用量で3ヶ月の投与が行われています。
DHCのウコン製品では、
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があります。
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