サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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1日2〜3杯のコーヒーで悪性黒色腫のリスクが20%低下 [2016年08月01日(月)]
がん研究の専門ジャーナルに、悪性黒色腫と、コーヒーの摂取との関連を調べた研究が、ノルウェーのグループから報告されていました。
(BMC Cancer. 2016 Jul 29;16(1):562.)


これまでの疫学研究によって、コーヒーの摂取による生活習慣病リスクの低下が知られています。


例えば、コーヒーの摂取による2型糖尿病リスク低下、脳卒中リスク低下、うつ病リスク低下、肝がんリスク低下、認知機能の低下抑制などがあります。


コーヒーに含まれるポリフェノールの1種、クロロゲン酸の抗酸化作用などの作用を介した効果と考えられています。


今回の研究では、

コーヒーの摂取と、悪性黒色腫の発症率との関連が検証されました。

具体的には、

前向きコホート研究として、

ノルウェーの女性104,080名を対象に、

コーヒーの総摂取量、フィルターコーヒー、インスタントコーヒー、ボイルコーヒーに関する調査が行われ、

6-8年間のフォローアップが行われています。

(ノルウェー女性とがん研究Norwegian Women and Cancer (NOWAC)の一環です。)


170万患者年のフォローアップ中、

悪性黒色腫762症例が診断されました。


解析の結果、


フィルターコーヒーに関して、

1日1杯以下の摂取群に比べて、

1日あたり1杯より多く3杯未満の摂取群では、

悪性黒色腫のリスクが20%の低下
(HR = 0.80; 95 % CI 0.66-0.98)

1日あたり3杯以上5杯未満の摂取群では23%のリスク低下
(HR = 0.77; 95 % CI 0.61-0.97)

という有意な相関が見出されました。
(p trend = 0.02)

なお、
コーヒーの総摂取量、インスタントコーヒー、ボイルコーヒーの摂取と、悪性黒色腫のリスクとの間には有意な相関は認められませんでした。


以上のデータから、

フィルターコーヒーの摂取による悪性黒色腫のリスク低減作用が示唆されます。



これまでの疫学研究や臨床試験では、高血圧症の改善、心血管疾患(動脈硬化性疾患)リスクの低減、抗がん作用などが報告されています。



例えば、次のような研究が知られています。


コーヒー摂取による全死亡率と心血管疾患リスク低下効果:メタ解析



コーヒーの摂取と泌尿器のがんの関係@メタ解析



コーヒーの摂取による前立腺がんリスク低下作用@メタ解析




コーヒーによる肝臓がんリスク低下作用



コーヒーの摂取と前立腺がんリスクとの関連



コーヒーの摂取による口腔咽頭がんリスク低下作用



チョコレートとコーヒーの摂取と肝機能の関係@HIV-HCV重複感染者



コーヒーの摂取が女性のうつ病リスクを抑制




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