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精神疾患におけるオメガ3系脂肪酸の意義:レビュー [2016年08月03日(水)]
臨床医学の専門ジャーナルに、精神疾患に対するオメガ3系脂肪酸の臨床的意義を調べたレビューが、イタリアのグループ(University of Turin)から報告されていました。
(J Clin Med. 2016 Jul 27;5(8))



先行研究では、

EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)といったオメガ3系脂肪酸が、いくつかの精神疾患に有用であることが示唆されています。


これらの不飽和脂肪酸が、神経細胞のリン脂質に存在し、神経細胞膜の構成要素として、ドーパミンやセロトニン経路など脳細胞シグナルにおいて重要な役割を果たしていることが考えられます。


今回のレビューでは、

精神疾患の治療に対して、

オメガ3系脂肪酸の有用性と安全性が検証されました。


まず、

EPAおよびDHAは、

気分・感情障害や、双極性障害でのうつ状態に対する有用性を示す十分なエビデンスが見いだされました。


また、

衝動性や攻撃性、境界型パーソナリティ障害に対しても、オメガ3系必須脂肪酸による一定の有用性が見出されています。

さらに、

ADHD (注意欠陥・多動性障害)では、オメガ3系脂肪酸による有用性が示唆されました。
特に、高用量のEPAによる有用性が考えられています。


一方、統合失調症では、オメガ3系脂肪酸による有用性は明確ではありませんでした。


許容性に関して、1日あたり5グラムまでの投与による安全性が示されています。


以上のデータから、

気分・感情障害、双極性障害、うつ病、ADHDといった神経精神疾患に対するオメガ3系必須脂肪酸(EPAやDHA)の有用性が示唆されます。




EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。





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