サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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3杯のコーヒーで脳腫瘍が半減する@日本人 [2016年08月27日(土)]
今月のがん研究の専門ジャーナル(電子版)に、日本人において、コーヒーや緑茶の摂取と、脳腫瘍リスクとの関連を調べた疫学研究が、国立がんセンターのグループから報告されていました。
(Int J Cancer. 2016 Aug 25.)


これまでの疫学研究によって、コーヒーの摂取による生活習慣病リスクの低下が知られています。



例えば、コーヒーの摂取による2型糖尿病リスク低下、脳卒中リスク低下、うつ病リスク低下、肝がんリスク低下、認知機能の低下抑制などがあります。


コーヒーに含まれるポリフェノールの1種、クロロゲン酸の抗酸化作用などの作用を介した効果と考えられています。



アジア人において、

脳腫瘍の疫学研究は多くは知られていません。

先行研究では、コーヒーや緑茶の摂取と、脳腫瘍、特に神経膠腫(グリオーマ)との関連は明らかではありません。



今回の研究では、

日本人において、

コーヒーや緑茶の摂取と、

脳腫瘍リスクとの関連が検証されました。



具体的には、

多目的コホート研究(JPHC Study)の参加者
106,324名(男性50,438名、女性55,886 名)を対象に、


1990年からのコホートT、

1993年からのコホートUを

2012年12月末までのフォローアップが行われ、


新規の脳腫瘍が157例 (男性70名、女性87名)見出されました。


解析の結果、

脳腫瘍リスクについて、

1日3杯以上のコーヒーの摂取群では、

全被験者では53%のリスク低下
(HR=0.47, 95%CI=0.22-0.98)

女性では76%のリスク低下
(HR=0.24, 95%CI=0.06-0.99)

という相関が見出されました。

(ただし、症例数は多くはありません。)

また、

グリオーマのリスクは、

コーヒーの摂取量が多いほど、リスクが低下するという傾向が見出されています。

(≥3 cups/day; HR=0.54, 95%CI=0.16-1.80)


なお、緑茶の摂取と、脳腫瘍リスクとの間に有意な相関は認められません。


以上のデータから、

日本人において、

コーヒーの摂取による脳腫瘍リスク低下、特にグリオーマリスク低下作用が示唆されます。



これまでの疫学研究や臨床試験では、高血圧症の改善、心血管疾患(動脈硬化性疾患)リスクの低減、抗がん作用などが報告されています。



例えば、次のような研究が知られています。


コーヒー摂取による全死亡率と心血管疾患リスク低下効果:メタ解析



コーヒーの摂取と泌尿器のがんの関係@メタ解析



コーヒーの摂取による前立腺がんリスク低下作用@メタ解析




コーヒーによる肝臓がんリスク低下作用



コーヒーの摂取と前立腺がんリスクとの関連



コーヒーの摂取による口腔咽頭がんリスク低下作用



チョコレートとコーヒーの摂取と肝機能の関係@HIV-HCV重複感染者



コーヒーの摂取が女性のうつ病リスクを抑制




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