サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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DHAと網膜障害治療薬・VEGF阻害薬とのシナジー [2016年10月29日(土)]
今月の眼科学の専門ジャーナル(電子版)に、DHA(ドコサヘキサエン酸)と網膜障害治療薬・ラニビズマブ(VEGF阻害薬)とのシナジーを示した臨床研究が、スペインのグループ(University of Barcelona)から報告されていました。
(Retina. 2016 Oct 26.)


ラニビズマブ(製品名:ルセンティス)は、VEGF阻害薬の1つで、網膜障害治療薬として用いられます。


今回の研究では、

ルセンティスと、DHA(ドコサヘキサエン酸)サプリメントとの併用の有用性が検証されました。

具体的には、

ランダム化一重盲検試験として、

糖尿病黄斑浮腫の患者62名を対象に、

・ルセンティス硝子体内注射単独投与群:33名(42眼)

・ルセンティス硝子体内注射と、DHA(ドコサヘキサエン酸)サプリメント(1,050 mg/日)との併用群:29名(34眼)

の2群について介入が行われました。

当初の4ヶ月間、ルセンティスが毎月0.5 mg、投与され、その後は必要に応じて投与されています。


24ヵ月後の時点で、

中心窩領域網膜厚の減少幅は、2群間において有意差があり、DHA併用群において、有意に好影響という結果でした。
(95%CI 7.20-97.656; P = 0.024)

なお、
最高矯正視力には有意差は見出されていません。
(ETDRS チャートにて測定、95%CI 5.4-11.2, P < 0.66)

ただし、

24ヵ月後の時点で、

ETDRS チャートでのサブ解析(>5 および>10 letters)では、DHAサプリメント併用群のほうが、対照群に比べて、有意な改善が認められたということです。

その他の指標では、12カ月および24カ月のいずれの時点でも有意差は見出されませんでした。


以上のデータから、

糖尿病黄斑浮腫患者において、
ルセンティス硝子体内注射に、DHAサプリメントの2年間の併用により、

ルセンティス硝子体内注射単独投与群よりも、有意な改善効果(中心窩領域網膜厚の減少)が示唆されます。

今後、補完療法としての臨床的意義の検証が期待される分野です。





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