サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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グルコサミンの投与は糖代謝に臨床的な影響を与えない [2017年01月03日(火)]
臨床医学研究の専門ジャーナルに、グルコサミンサプリメントの摂取と、糖代謝との関連を調べた臨床研究が、オランダのグループ(Erasmus University Medical Center Rotterdam)から報告されていました。
(Am J Med. 2016 Dec 20.)



グルコサミンは、変形性膝関節症などの関節疾患に広く利用されているサプリメントです。



最近の研究では、
グルコサミンサプリメントの摂取と、全死亡率の低下との相関も示されています。

また、グルコサミンによる抗炎症作用や長寿関連遺伝子の発現亢進といったデータも示されました。


グルコサミンの有用性に関するエビデンス




一方、
グルコサミンのサプリメント利用に関して、糖尿病患者では、(糖代謝・血糖コントロールにグルコサミンが影響するかもしれないので)要注意、といった解説が散見されます。


しかし、グルコサミンサプリメントの摂取によって、糖代謝に対して、臨床的に有意な影響を生じることはありません。


先行研究では、次の報告があります。

グルコサミンは糖代謝に対して臨床的に有意な影響を与えない


グルコサミンの摂取にかかわりなく、糖尿病や予備軍では、血糖関連指標のモニタリングは必要です。

グルコサミンサプリメントの摂取中に、血糖値の変動がみられるかもしれませんが、糖代謝には食事や運動のほうが、はるかに影響が大きいので、グルコサミンサプリメントの摂取との臨床的な因果関係はないといっていいでしょう。



今回の研究では、

グルコサミン硫酸塩サプリメントの摂取と、正常者、糖尿病患者、新規発症者において、HbA1cへの影響が検証されました。


具体的には、

ランダム化比較試験として、


BMIが27以上の中年の女性で、
新規に糖尿病発症と診断された被験者407名を対象に、

グルコサミン硫酸塩サプリメント

あるいは

偽薬のいずれかが投与され、

試験開始時、1年後、2.5年後、6.5年後にHbAc1などの指標が調べられています。


(6.5年の時点では、全部のデータがそろっておらず、推計がされています。)

また、投与開始時のHbAc1が、42 mmol /mol(6.0%)以上の群と、未満の群(=正常群)とで層別解析が行われています。


解析の結果、

2.5年にわたるグルコサミン硫酸サプリメントの摂取により、HbAc1への有意な影響は認められませんでした。


また、新規発症6.5年間にわたり、HbAc1への有意な影響も見出されていません。


さらに、層別解析でも、グルコサミンサプリメントによるHbA1cへの有意な影響は示されませんでした。


以上のデータから、

グルコサミン硫酸サプリメントの摂取により、

HbAc1が高い群でも、

6.5年間のフォローアップでの新規発症の糖尿病群でも、

HbAc1が試験開始時に正常群でも、

いずれの解析でも、有意差は認められなかったことから、

臨床的に、グルコサミンサプリメントの摂取による糖代謝への有意な影響は考えられません。


変形性膝関節症の症状改善や予防方法として、下記の組み合わせが推奨できます。


抗炎症作用を有する機能性食品成分の豊富な食事
(オメガ3系脂肪酸、エクストラバージンオリーブオイル、ウコンなど各種のファイトケミカルなどを含む食事。)

運動療法による適正体重の維持と筋力・筋量の維持

抗炎症作用を有するサプリメントの利用、
(ウコン/クルクミン、ボスウェリア・セラータ/5-ロキシン)

変形性膝OAに対するサプリメントとしてグルコサミン、コンドロイチン、U型コラーゲン、の併用も可能です。




最近の研究では、次の報告があります。


変形性膝OAの疼痛に対してグルコサミン+コンドロイチンはセレコキシブと同等の効果



グルコサミン・コンドロイチンの関節裂隙狭小化抑制効果




グルコサミン・コンドロイチンによる関節軟骨保護作用@膝関節症





コンドロイチンによる変形性膝関節症改善作用




グルコサミンはNF-κBを抑制し抗炎症作用を示す



グルコサミン・コンドロイチン利用者は炎症マーカーが低い




グルコサミンによる寿命延長効果




グルコサミンはジアセレインと有効性が同じで、副作用が少ない:メタ解析



DHCでは、関節機能訴求に関連したサプリメントとして、次の製品を扱っています。




パワーグルコサミン



極らくらく



らくらく(グルコサミン、コンドロイチン、II型コラーゲン、CBP、MSM(メチルスルフォニルメタン)、コラーゲンペプチド、ヒドロキシチロソール)



グルコサミン



コンドロイチン



グルコサミン&コンドロイチン



II型コラーゲン+プロテオグリカン




グルコサミンは、変形性膝関節症などの関節疾患に広く利用されているサプリメントです。



作用メカニズムとして、アミノ糖であるグルコサミンが関節軟骨の成分であることから、構成成分を経口摂取することによる直接的な修復機構が想定されていました。



一方、最近の研究では、グルコサミンやコンドロイチンは、情報伝達機構における調節因子であることが示されており、変形性膝関節症に対する改善効果のメカニズムとして、構成成分自体を直接摂取する作用というよりは、シグナル伝達物質を摂取することによる作用が考えられています。



膝OAなどの変形性関節症に対して、
サプリメントでは、グルコサミンやコンドロイチンが最もエビデンスが豊富であり、欧州の学術団体EULARではグレードAの推奨になっています。
(一方、ACRではGAIT1のみを解析対象としたため、偽陰性データのバイアスによってネガティブになっています。)


2014年以降に発表された最新の研究―MOVES研究やLEGS研究--では、

グルコサミンやコンドロイチンの効果が示されています。




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