サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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紅麹含有サプリメントの有害事象報告:イタリア [2017年04月08日(土)]
今朝、羽田空港から帰宅途中、品川駅で乗り換えの電車を待っている間に、2組4名の外国人旅行者の道案内をしました。
インバウンドで外国からの観光客が増えていますが、乗り換えはわかりにくいようです。

私が待っているすぐそばで、ホームの電光掲示板をずっと見上げており、明らかに、迷っていました、Can I help?と声をかけてみました。

(こちらもスーツケースを持っていましたので、道案内の振りをして近づく怪しい人、には見えなかったと思います。また、早朝6時台なので、ホームにも人が少ない状態でした。)

2組にはそれぞれ別に声をかけたのですが、2組とも、品川駅で京急から山手線に乗り換えて、渋谷駅へいきたい、ということでした。まずは、JRのホームに乗り換えて、と説明しました。

以前、海外であったドイツ人から、日本では道で明らかに迷っていても、(他のアジアの国と違って)声をかけてもらうことがなかった、といったことを聞いたので、私は、道すがら機会があれば声をかけて案内するようにしています。



さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月の臨床薬理学の専門ジャーナルに、紅麹含有サプリメントの摂取と有害事象報告に関する調査が、イタリアのグループから報告されていました。
(Br J Clin Pharmacol. 2017 Apr;83(4):894-908)


脂質異常症・高脂血症対策のサプリメントの定番は、紅麹です。



紅麹の安全性と有効性は、メタ解析でも確立されています。

紅麹による脂質代謝改善作用@メタ解析



紅麹の有用成分であるモナコリンKは、スタチンと同等であることから、有害事象についてもスタチンと類似した症状として筋肉障害や肝障害が推定されます。

一方で、紅麹には、モナコリン類そのほかの成分が含まれており、それらのシナジーからスタチン単独投与と比べて、紅麹投与のほうが、有害事象は少ないとされています。

実際、
スタチン不耐症の脂質異常症患者に対して、紅麹投与による脂質代謝改善作用を示したランダム化比較試験も知られています。


脂質異常症に対して、医薬品では、スタチン剤が広く処方されますが、スタチン剤は内在性コエンザイムQ10濃度を下げてしまうため、スタチン剤服用中にはコエンザイムQ10サプリメントの摂取が必須となります。

最近では、下記の研究が報告されています。



コエンザイムQ10によるスタチン剤の副作用症状抑制効果




(なお、スタチンおよび紅麹のいずれも、コエンザイムQ10との併用が有用です。)



さて、今回の研究では、
イタリアでの紅麹含有サプリメントの摂取と、有害事象との関連が検証されました。



具体的には、

イタリアでの健康食品(Natural Health Products)の調査データから、

有害事象報告と、因果関係の推定が行われています。
(WHO-UMC systemあるいはCIOMS/RUCAMスコア)

2002年4月から2015年9月までの間の1261件のレポートのうち、

52報で、紅麹含有サプリメントの摂取に対する55の(因果関係を問わない)有害事象報告が見いだされました。

解析の結果、

有害事象は、

筋肉痛あるいはCPKの上昇:19例

横紋筋融解症:1例、

肝障害:10例

消化器症状:12例

皮膚症状:9例、

その他:4例

でした。

また、
70%が女性でした。


13例では、入院を有しており、

28例では、ほかの医薬品を服用していました。


摂取中止は、73%(40例)でポジティブであり、

再投与は、7例でポジティブでした。


因果関係に関する解析は、
certain (1), probable (31, 56%), possible (18, 34%), unlikely (3) or unassessable (2)
でした。


以上のデータから、

論文著者らは、

紅麹の安全性に関して、筋肉痛と肝障害に関しては、スタチン剤と類似していると考察しいています。


紅麹の摂取時も、スタチンの服用時も、コエンザイムQ10を1日あたり100mg前後の併用が必須と考えられます。





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