婦人科学の専門ジャーナルに、バレリアンによる更年期症状の改善作用を示した臨床研究が、イランのグループから報告されていました。
(Women Health. 2017 Feb 16:1-8.)
バレリアン(学名
Valeriana officinalis)は、睡眠障害・不眠症に対するハーブサプリメントとして知られています。
バレリアンでは、鎮静作用や鎮痙作用も知られています。
今回の研究では、
バレリアンによる更年期のほてりに対する作用が検証されました。
具体的には、
イランでの二重盲検偽薬対照試験として、
45歳から55歳の閉経後の女性60名を対象に、
・バレリアン投与群、
(530 mg×2回/日)
・偽薬投与群の2群について、
2ヶ月間の介入が行われ、
介入の前後で、
Kupperman indexにより更年期症状としてのほてりの重症度や頻度が調べられています。
解析の結果、
ほてりの重症度は、
偽薬投与群に比べて、
バレリアン投与群において、
1カ月後
(p = .048)
および
2ヵ月後
(p = .020)
の時点で有意な減少(改善)が示されたということです。
また、
ほてりの頻度に関しては、
2ヵ月後の時点で、
偽薬群に比べて、
バレリアン投与群において、
有意な減少(改善)が見いだされています。
(p = .033)
以上のデータから、
更年期症状のほてりに対するバレリアンの有用性が示唆されます。
ほてりなどの更年期障害に関連した症状に対するサプリメントでは、
大豆イソフラボン、
プエラリアミリフィカ
などが広く利用されています。
DHCでは
複合サプリメントも製品化しています。
睡眠障害に対して、
バレリアンは、単回投与による効果も示されていますが、一般には、1ヶ月間などの投与によって「睡眠の質」を改善する働きが期待されています。
(つまり、医薬品の睡眠導入剤のような使い方ではなく、一定期間摂取することで、ハーブによる睡眠の質の改善が期待される、というタイプと考えます。)
先行研究でも、バレリアンによる効果が示されています。
バレリアンによる睡眠障害改善作用
バレリアンの睡眠改善作用@がん患者
バレリアンによる不眠症改善作用
バレリアンの体内動態と個人差
バレリアンでは、鎮静作用の他、平滑筋に対する鎮痙作用も知られています。
バレリアンによる鎮痙作用
バレリアンの抗酸化作用
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