今月の肥満研究の専門ジャーナルに、肥満に対する減量及び減量後の体重維持に対する有用性を示した臨床研究が、オーストリアのグループ(Medical University Vienna)から報告されていました。
(Obes Facts. 2017 Apr 5;10(2):76-84.)
肥満に対する食事療法として、フォーミュラ食の有効性が確立しています。
肥満に対して用いられるフォーミュラ食は、
低エネルギーであり、必要十分量のたんぱく質・ビタミン・ミネラルを含む栄養調整食品です。
具体例:1食あたり
200kcal未満、たんぱく質20グラム、
低糖質・低脂質. ビタミン・ミネラルはRDAの3分の1.
食物繊維等の機能性食品成分も.
利用例:
1日3食のうち、1食あるいは2食をフォーミュラ食に置き換え.
フォーミュラ食は、肥満の改善、減量だけではなくて、リバウンド予防のためにも有用です。
DHCでは、プロティンダイエットが該当します。
プロティンダイエットの利用は、DHCの医療有資格者チームによるフォローアップとの併用によって、顕著な減量効果を達成できることも報告しています。
ICT(情報通信技術)を用いた肥満に対する減量支援プログラムの有用性の検討
― フォーミュラ食・遺伝子検査・サプリメントを組み合わせた「DHCダイエットアワード2015」報告 ―
さて、
今回の研究では、
肥満に対するフォーミュラ食の減量効果について、36ヶ月間の長期の有用性が検証されました。
具体的には、
フォーミュラ食(myLINE®; AENGUS, Graz, Austria)を用いた減量プログラムを用いて、
過体重及び肥満の被験者70名(81%が女性、平均年齢54歳)を対象に、
フォーミュラ食を用いた介入が最低6ヶ月間行われ、
合計で36ヶ月間のフォローアップにより、
体組成の推移が測定されています。
(肥満者1,237名を対象に、36ヶ月の経過時点で、すべてのデータや条件がそろった70名を解析しています。)
解析の結果、
36ヶ月の介入の中で、
介入前に比べて、
体重、BMI、体脂肪量の最大の減量幅、
および除脂肪体重の最大の増加(維持)は、6ヵ月後の時点で見出されました。
1,237名の当初の被験者のうち、
12ヶ月の時点で1167名がプログラムに残っており、体重減少を示し、
(8.6 ± 7.5 kg vs. 10.5 ± 7.7 kg, p < 0.05)
36ヶ月後まで70名がフォローアップされています。
( 8.2 ± 7.8% vs.11.0 ± 7.0%, p = 0.01)
12ヵ月後の時点で、
5%以上の体重減少に達したのは、61%、
10%以上の体重減少に達した被験者は36%、
15%以上の体重減少に達したのは19%でした。
また、
その後も、
体重の有意な減少、
体脂肪量の有意な減少、
除脂肪体重の維持が示されています。
以上のデータから、
肥満に対して、フォーミュラ食を用いた減量プログラムの長期間にわたる有用性が示唆されます。
日本肥満学会の「肥満症診療ガイドライン2016」では、
肥満に対する食事療法に関して、
・肥満症の食事療法も必須アミノ酸を含む蛋白質、ビタミン、ミネラルの十分な摂取が必要であり、フォーミュラ食の併用が有用である。
・フォーミュラ食を1日1回だけ食事と交換することでも有効な減量や肥満関連病態の改善を期待できる。
と明記されています。
DHCでは、DHCプロティンダイエットが肥満に対するフォーミュラ食として有用であり、企業の健康経営向け、医療機関向けのプログラムも提供しています。
・医療機関向け「DHC患者様減量サポートプログラム」開始のお知らせ(PDF)
・法人向けサービス「DHCメタボ脱出減量プログラム」開始のお知らせ(PDF)
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