サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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ココア/カカオポリフェノールの高血圧改善効果:コクランレビュー [2017年04月27日(木)]
今月のコクランレビューに、ココア/カカオポリフェノールによる高血圧改善作用を示した研究が、オーストラリアのグループから報告されていました。
(Cochrane Database Syst Rev. 2017 Apr 25;4:CD008893)



高血圧は、心血管疾患や脳卒中の原因となることから、健康寿命延伸には、高血圧対策が重要です。

(65歳以上の日本人が要支援・要介護となる原因の第1位は、脳卒中です。)



ココアやチョコレートに含まれるカカオポリフェノール(フラボノイド類)は、

抗炎症作用や抗酸化作用を介した機能性が知られています。

また、血管内皮細胞由来のNO産生亢進を介して、高血圧改善作用を示します。


これまでの疫学研究や臨床試験では、高血圧症の改善、心血管疾患(動脈硬化性疾患)リスクの低減、抗がん作用などが報告されています。

特に、ダークチョコレートによる心血管リスク低減作用は確立しているといいでしょう。



さて、

今回のコクランレビューでは、

ココア/カカオによる血圧への作用に関するメタ解析のアップデートとして、
(2012年のコクランレビューのアップデートになります。)


高血圧症患者あるいは健常者に対して、

チョコレートあるいはココア/カカオ製品の投与と、偽薬あるいは低フラバノール含有製品の2群について、2週間以上の介入を行った臨床研究のメタ解析が行われました。


具体的には、
各データベースの開始時から2016年11月までの主要医学データベースを用いて、

(Cochrane Hypertension Group Specialised Register, CENTRAL, MEDLINE, Embase)


2週間以上の介入のRCTが検索され、

35試験(40の介入群)が抽出されました。

これらから、
17試験(20の介入群)が、前回のレビューの18試験(20介入群)に加えられて解析が行われています。


介入群では、

1日あたり

30mg〜1,218mgのフラバノールの投与(平均670mg)が、

1.4グラム〜105グラムのカカオ製品として投与され、


対照群では、

フラバノールを含んでいない製品(n=26)
あるいは、
低フラバノール含有ココアパウダー(6.4から88mgのフラバノール、平均55 mg、 1報では259 mg)

の投与でした。


メタ解析の結果、

40の介入群の1,804名では、

対照群と比べて、

2週間から18週間(平均9週間)のフラバノール豊富なカカオ製品投与により、有意な降圧効果が見出されました。


降圧幅は、

収縮期血圧(1804名)が
-1.76 (-3.09 to -0.43) mmHg, P = 0.009,

拡張期血圧(1772名)が
-1.76 (-2.57 to -0.94) mmHg, P < 0.001,

でした。


また、層別解析では、

カカオ製品の効果は、

投与前の血圧に関係していることも示されています。

具体的には、

高血圧患者群(9介入群、401名)では、収縮期血圧が4mmHg低下したのに対して、

高血圧前段階(8介入、340名)では、収縮期血圧の低下傾向であり、

健常者(23介入、1063名)では有意な変化は見出されませんでした。


その他、

盲検化の有無による層別解析では、

二重盲検試験に比べて、

非盲検試験では、より大きな降圧作用が示されています。
(有意差はナシ)

対照が、フラバノール非含有群と、低フラバノール群とでの差は認められませんでした。


被験者の年齢が、カカオ製品の血圧に影響を与えることが見出されました。

被験者が若年であれば、血圧低下作用が大きいということです。

なお、
カカオ製品は、安全性が高く、

有害事象としては、消化器系症状や悪心といった症状が、

実薬群の被験者の1%、

対照群の0.4%で見出されています。


以上、今回のメタ解析から、

フラボノイド豊富なチョコレート/カカオ製品による降圧作用(2mmHg)が示唆されること、

この作用は、健常者よりも、高血圧患者あるいは予備軍において顕著であることが見出されました。





チョコレートの機能性について、次のような研究が知られています。



病棟でのチョコレートの生存期間



ダークチョコレートによる脂質代謝改善作用@隠れ肥満女性



ダークチョコレートで歩行距離が改善



チョコレートの摂取と脳卒中リスクの低下:前向き研究とメタ解析



ダークチョコレートによる血管内皮機能改善作用



小児の血圧とダークチョコレート



ココアによる抗炎症作用@肥満症




ココア飲料が善玉コレステロールを増加





健康増進・疾病予防という目的では、カカオの含有量が多いダークチョコレートの摂取がポイントです。

また、ココアパウダーを用いたココア飲料では、糖分の過剰摂取に注意が必要です。


チョコレートポリフェノール/フラボノイドによる高血圧改善効果は、メタ解析でも示されています。




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