今月の臨床栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、ベトナムにおいて、大豆食品の摂取と2型糖尿病リスクとの関連を調べた研究が、オーストラリアとベトナムのグループから報告されていました。
(Eur J Clin Nutr. 2017 May 10.)
大豆の摂取による生活習慣病のリスク低減作用が知られています。
大豆たんぱく質や大豆イソフラボンによる脂質代謝改善作用や
イソフラボンの抗酸化作用などを介した機序が考えられます。
また、基礎研究では、
大豆イソフラボンによる抗糖尿病作用も示唆されています。
そこで、
今回の研究では、
ベトナム成人において、
習慣的な大豆食品およびイソフラボンの摂取と、
2型糖尿病リスクとの関連が検証されました。
具体的には、
2013年から2015年にかけて、
ハノイの病院における症例対照研究として、
2型糖尿病と新規に診断された患者599名(40‐65歳)と、
病院での対照群599名を対象に、
年齢や性別などの交絡因子を一致させ、
食事調査により、大豆製品およびイソフラボンの摂取頻度と摂取量が調べられています。
解析の結果、
大豆製品の摂取が多いほど、
2型糖尿病リスクが低いという有意な相関が見出されました。
摂取量が最低群に比べて、
最高群では、
2型糖尿病リスクが69%低いという相関が認められています。
(OR 0.31, 95% CI: 0.21-0.46; P<0.001)
また、
イソフラボンの摂取についても、
摂取総量と、2型糖尿病リスクとの間に、有意な負の相関関係が見出されました。
(OR: 0.35; 95% CI: 0.24 to 0.49; P<0.001)
さらに、
層別解析でも、
豆乳、豆腐、もやし(緑豆もやし)といった大豆食品、
ダイゼイン、ゲニステイン、グリステインなどのイソフラボン類の摂取と、
2型糖尿病リスクとの有意な負の相関が見出されています。
以上のデータから、
大豆食品およびイソフラボンの摂取が多いと、
2型糖尿病の新規発症リスクが低減するという働きが示唆されます。
最近の研究として、次の報告が知られています。
大豆イソフラボンによる大腸がんリスク低下:メタ解析
大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析
イソフラボンによる前立腺がんリスク低下作用@日本人男性
大豆の摂取が多いと乳がんリスクが低下@日本人女性
大豆イソフラボンによる乳がんリスク低下作用@アジア人
大豆イソフラボンによる糖代謝への好影響:メタ解析
イソフラボンサプリメントと子宮内膜肥厚との関連:メタ解析
大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気の他、さまざまな生活習慣病に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。
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