サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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コーヒーの摂取とサルコペニアの関係 [2017年06月11日(日)]
家庭医療の専門ジャーナルに、コーヒーの摂取とサルコペニアとの関連を調べた疫学研究が、韓国のグループ(Jeju National University Hospital)から報告されていました。
(Korean J Fam Med. 2017 May;38(3):141-147.)


サルコペニアは、加齢や疾患により筋肉量が減少することであり、

全身の筋力低下および身体機能の低下が生じます。


サルコペニアsarcopeniaは、ギリシャ語で筋肉を意味するsarco(サルコ)と、欠乏/不足をさすpenia(ぺニア)を合わせた言葉です。



これまでの疫学研究によって、コーヒーの摂取による生活習慣病リスクの低下が知られています。


例えば、コーヒーの摂取による2型糖尿病リスク低下、脳卒中リスク低下、うつ病リスク低下、肝がんリスク低下、認知機能の低下抑制などがあります。


コーヒーに含まれるポリフェノールの1種、クロロゲン酸の抗酸化作用などの作用を介した効果と考えられています。

サルコペニアに対するコーヒーの影響は、基礎研究が散見されますが、ヒトでの研究はあまり知られていません。


そこで、今回の研究では、

韓国の高齢男性において、
コーヒーの摂取とサルコペニアとの関連が検証されました。


具体的には、

横断研究として、
2008年から2011年の韓国全国健康栄養調査データから、

60歳以上の男性1,781名を対象に、

コーヒーの摂取(1日あたり1杯未満、1杯、2杯、3杯以上)と

筋量との関連が検証されました。


解析の結果、

1日あたり1杯未満のコーヒー摂取群に比べて、

3杯以上の摂取群では、

サルコペニアのリスクが57%低下という有意な相関が見出されました。

(OR: 0.43; 95% CI, 0.20 to 0.94)

なお、
1日1杯あるいは2杯では有意な負の相関は見出されていません。


多変量解析では、

サルコペニアのリスクとコーヒーの摂取の間に有意な負の相関が認められました。
(P for trend=0.039)



以上のデータから、

韓国の高齢男性において、

1日あたりコーヒー3杯の摂取と、サルコペニアのリスク低減との相関が示唆されます。


今後、さらに検証が期待される分野です。




最近の研究では、下記の報告があります。

肥満女性のサルコペニアに対する低カロリーのタンパク食の有用性


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