サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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コーヒーの摂取と死亡率の関係@日系アメリカ人 [2017年07月12日(水)]
今月の内科学の専門ジャーナル(電子版)に、非白人アメリカ人において、コーヒーの摂取と死亡率との関連を調べた疫学研究が報告されていました。
(AIM July 11, 2017)



これまでの疫学研究によって、コーヒーの摂取による生活習慣病リスクの低下が知られています。


例えば、コーヒーの摂取による2型糖尿病リスク低下、脳卒中リスク低下、うつ病リスク低下、肝がんリスク低下、認知機能の低下抑制などがあります。

日本でも、次の研究があります。

3杯のコーヒーで脳腫瘍が半減する@日本人


コーヒーに含まれるポリフェノールの1種、クロロゲン酸の抗酸化作用などの作用を介した効果と考えられています。


今回の研究では、

米国において、

コーヒーの摂取と、死亡率(総死亡率および疾患別死亡率)との関連が検証されました。


具体的には、

ハワイとロサンジェルスでの前向きコホート研究において、

1993年から1996年に登録された、45歳から75歳のアメリカ人185,855名(アフリカ系、ハワイ先住民、日系アメリカ人、ラテン系/ヒスパニック、白人)を対象に、

1993年から2012年の間の総死亡率、疾患別死亡率と、登録時の食事調査に基づいたコーヒーの摂取との関係が調べられています。

(MEC;マルチエスニックコホート研究の一環です。)



58,397名の参加者、3,195,484患者年のフォローアップ(平均フォローアップ期間16.2年間)のデータが解析された結果、


コーヒーの非摂取群と比べて、

コーヒーの摂取群では、

交絡因子(喫煙など)で補正後、」

総死亡率の有意な低下が認められたということです。


・1日あたり1杯では12%の低下
(HR, 0.88 [95% CI, 0.85 to 0.91])

・1日あたり2-3杯では18%の低下
(HR, 0.82 [CI, 0.79 to 0.86])

・1日あたり4杯以上では18%の低下
(HR, 0.82 [CI, 0.78 to 0.87]; P for trend < 0.001)

が見出されたということです。

また、
カフェイン入りコーヒーと、カフェイン抜きのコーヒーのいずれも同様の傾向を示しています。


さらに、
エスニック別の解析では、

4つの人種グループ(アフリカ系、日系アメリカ人、ヒスパニック/ラテン系、白人)において、

コーヒーの摂取と死亡率との間に、有意な負の相関が示されました。

(ネイティブハワイアンでは有意差は認められていません。)


その他、

非喫煙者、

若年層(55歳未満)、

慢性疾患の既往歴がない

といった群においても、有意な負の相関が見出されています。

なお、
この研究の限界として、

測定されていない交絡因子の影響などが想定されます。



以上のデータから、


アフリカ系アメリカ人、日系アメリカ人、ヒスパニック系/ラテン系、白人の4つのエスニックグループにおいて、

コーヒーの摂取による全死亡率の低下が示唆されます。


これまでの疫学研究や臨床試験では、高血圧症の改善、心血管疾患(動脈硬化性疾患)リスクの低減、抗がん作用などが報告されています。



例えば、次のような研究が知られています。


コーヒー摂取による全死亡率と心血管疾患リスク低下効果:メタ解析



コーヒーの摂取と泌尿器のがんの関係@メタ解析



コーヒーの摂取による前立腺がんリスク低下作用@メタ解析




コーヒーによる肝臓がんリスク低下作用



コーヒーの摂取と前立腺がんリスクとの関連



コーヒーの摂取による口腔咽頭がんリスク低下作用



チョコレートとコーヒーの摂取と肝機能の関係@HIV-HCV重複感染者



コーヒーの摂取が女性のうつ病リスクを抑制




DHCでは、各種のお茶・ハーブティー・コーヒー、カフェイン抜きの飲料などを製品化しています。





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