サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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尋常性天疱瘡に対するL-カルニチンの作用 [2017年08月29日(火)]
今月の臨床栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、尋常性天疱瘡に対するL-カルニチンの作用を検証した臨床研究が、イランのグループ(Tehran University of Medical Sciences)から報告されていました。
(Eur J Clin Nutr. 2017 Aug 23.)


天疱瘡は、皮膚や粘膜に、びらん、潰瘍といった病変が認められる自己免疫性水疱性疾患です。

尋常性天疱瘡は、天疱瘡中最も頻度が高く、

特徴的な臨床的所見は、口腔粘膜に認められる疼痛を伴う難治性のびらんや潰瘍です。


今回の研究では、

尋常性天疱瘡におけるL-カルニチン投与による酸化ストレスや脂質代謝への作用が検証されました。

具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

尋常性天疱瘡患者52名を対象に、

・L-カルニチン投与群(2グラム、分2):26名

・偽薬投与群:26名

の2群について、
8週間の投与が行われ、


介入の前後で、酸化ストレス関連指標および脂質代謝関連指標が調べられました。


解析の結果、

L-カルニチン投与群では、

血中の中性脂肪値の有意な低下、

総コレステロール値の有意な低下、

LDLコレステロール値の有意な低下、

酸化ストレス指標の有意な低下
(OSI; P<0.05)

が見出されたということです。


また、

L−カルニチン投与群では、

総抗酸化能 (TAC)の有意な亢進、
(P=0.05)

血中カルニチン値の有意な上昇
(P<0.001)

が示されています。


さらに、

L-カルニチン投与群では、

偽薬群に比べて、

血中の総抗酸化能の亢進傾向、
(P=0.15)

HDL値の上昇傾向
(P=0.06)

も見出されました。


以上のデータから、

尋常性天疱瘡患者において、

L-カルニチン(2グラム/日)投与による抗酸化能および脂質代謝への好影響が示唆されます。

今後、補完療法としての臨床的意義の検証が期待されます。




カルニチンは、アミノ酸誘導体で、食肉(ラム肉)や乳製品に豊富に存在します。



カルニチン(L-カルニチン)は、脂肪の代謝に必要な機能性成分です。

(長鎖脂肪酸は、L-カルニチンと結合することでミトコンドリアに入ります。)



L-カルニチンに関する研究では、中性脂肪やVLDLコレステロールの低下作用、肝臓での脂肪蓄積の抑制、運動能向上作用、肥満での減量など、多彩な働きが示されています。



例えば、

カルニチンによる運動耐用能の亢進@アスリート

という研究も知られています。


また、特定の病態において、治療と併用されることもあります。

例えば、腎疾患患者の血球減少症に対する効果、糖尿病患者での代謝の改善、慢性疲労症候群患者の症状改善、C型肝炎のインターフェロン療法の補助療法などが報告されています。

特に、腎不全によって慢性維持透析を受けている病態では、カルニチン欠乏による障害が知られており、L-カルニチンの摂取が推奨されます。







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