サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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ストロベリーが変形性膝関節症に有用:臨床試験 [2017年08月31日(木)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、ストロベリーによる変形性膝関節症への作用を検証した臨床研究が、米国のグループ(Oklahoma State University)から報告されていました。
(Nutrients. 2017 Aug 28;9(9).)



変形性膝関節症は、生活の質に関わる状態であり、膝関節での疼痛や炎症が見られます。


イチゴ(ベリー)類やウコン(クルクミン)、緑茶カテキンなど食品に含まれるポリフェノールは、抗酸化作用や抗炎症作用を有しており、
膝関節症の病態に対する有用性が想定されます。


そこで、

今回の研究では、

肥満成人の変形性膝関節症に対する、
食事由来のストロベリー(イチゴ)摂取による疼痛及び炎症マーカー、QOLへの作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検クロスオーバー法にて、

放射線学的に変形性膝関節症と診断された被験者17名(平均BMI 39.1 ± 1.5; 年齢 57 ± 7歳)を対象に、

フリーズドライのストロベリー飲料(50グラム/日)
あるいは対照飲料の摂取群の2群について、
12週間の介入が行われ、

(2週間のwash outのため合計26週間)


疼痛やQOLの評価、臨床生化学指標が調べられました。

疼痛はVASとICOAP(Intermittent and Constant Osteoarthritis Pain)

HAQ-DI(Health Assessment Questionnaire-Disability Index)の質問票が用いられ、

12週、14週、26週の時点での評価が行われています。


解析の結果、

対照群に比べて、

ストロベリー摂取群では、

炎症と軟骨変性の指標である、IL-6、IL-1β, MMP-3の有意な減少が認められたということです。

(all p < 0.05)

また、

ストロベリー摂取群では、

ICOAP質問票およびHAQ-DIスコアでの疼痛減少効果が見出されました。
(all p < 0.05)


なお、CRP、糖代謝および脂質代謝指標では有意な変化は示されませんでした。


以上のデータから、

肥満の変形性膝関節症に対して、
食事としてのストロベリー摂取による疼痛軽減、抗炎症作用が示唆されます。


今後、補完療法としての臨床的意義の検証が期待されます。


なお、変形性膝関節症を有する肥満者の場合、減量が最も有用な改善方法の一つです。

具体的には、カロリー制限・脂質制限の標準治療食、糖質制限・低炭水化物食、あるいはフォーミュラ食(置き換え食)を用いた減量が、ストロベリー摂取よりも優先されます。


DHCでは、

肥満・糖尿病・アンチエイジング・ヘルシーエイジング(健康長寿)のための食事として、

「‘ゆるやか’糖質制限」(緩やかな糖質制限食・低炭水化物食)を推奨しています。



グルコサミンは、変形性膝関節症などの関節疾患に広く利用されているサプリメントです。



作用メカニズムとして、アミノ糖であるグルコサミンが関節軟骨の成分であることから、構成成分を経口摂取することによる直接的な修復機構が想定されていました。



一方、最近の研究では、グルコサミンやコンドロイチンは、情報伝達機構における調節因子であることが示されており、変形性膝関節症に対する改善効果のメカニズムとして、構成成分自体を直接摂取する作用というよりは、シグナル伝達物質を摂取することによる作用が考えられています。



膝OAなどの変形性関節症に対して、
サプリメントでは、グルコサミンやコンドロイチンが最もエビデンスが豊富であり、欧州の学術団体EULARではグレードAの推奨になっています。
(一方、ACRではGAIT1のみを解析対象としたため、偽陰性データのバイアスによってネガティブになっています。)


2014年以降に発表された最新の研究―MOVES研究やLEGS研究--では、

グルコサミンやコンドロイチンの効果が示されています。







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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



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