サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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EPA+DHAが心臓病リスクを低下:メタ解析 [2017年10月24日(火)]
メイヨー臨床医学誌に、オメガ3系必須脂肪酸(EPA+DHA)による心臓病(冠状動脈疾患)予防への作用を調べたメタ解析が、米国のグループから報告されていました。
(Mayo Clin Proc. 2017 Jan;92(1):15-29.)


EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。


さて、今回の研究では、

EPA+DHAによる心臓病(CHD、冠状動脈疾患)への作用を調べたランダム化比較試験(RCT)のメタ解析、および、

EPA+DHA摂取と、CHDリスクとの相関を調べた前向きコホート研究のメタ解析

が行われました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(Ovid/Medline, PubMed, Embase, and the Cochrane Library)

1947年1月1日から2015年11月2日の収載論文が検索され、

食事あるいはサプリメントからのEPA+DHAの摂取と、

CHD(心筋梗塞、心臓突然死、冠動脈死、狭心症)との関連を調べた、

18報のRCT、

16報の前向きコホート研究が抽出されました。


解析の結果、

まず、

RCT全体では、

EPA+DHAの摂取による心臓病リスク低下傾向が認められました。
(SRRE=0.94; 95% CI, 0.85-1.05).


次に、

サブグループ解析では、

ハイリスクの被験者では、EPA+DHAによる心臓病リスクの有意な低下作用が見出されました。。

具体的には、
・中性脂肪が高い場合には、EPA+DHAで、リスクが16%、有意に低下、
(SRRE=0.84; 95% CI, 0.72-0.98)

・LDLコレステロール値が高い場合には、EPA+DHAで、14%、有意に低下、
(SRRE=0.86; 95% CI, 0.76-0.98)

という相関が見出されました。

また、

前向きコホート研究のメタ解析では、

EPA+DHAの摂取が多いほど、CHDリスクが低い、という有意な相関が見出されました。
(18%のリスク低下;SRRE0.82, 95% CI, 0.74-0.92)


以上のデータから、

EPA+DHAのオメガ3系必須脂肪酸摂取による心臓病(心筋梗塞や狭心症などの冠状動脈疾患)リスクの有意な低下作用が示唆されます。

また、
この作用は、脂質異常症を有する高リスク群において顕著と考えられます。



EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。



EPAやDHAといったオメガ3系脂肪酸では、抗炎症作用を介した動脈硬化抑制作用による生活習慣病予防効果が確立しています。


オメガ3系脂肪酸の抗炎症作用のメカニズムとして、以前は、オメガ6系との比率からアラキドン酸カスケードへの機序が考えられていました。


現在では、これに加えて、EPAとDHAの代謝物自体に抗炎症作用があることがわかっています。

(ただし、同じオメガ3系必須脂肪酸の供給源とされるαリノレン酸だけでは、不十分です。
αリノレン酸は、体内で、EPA、DHAへ転換されます。
ただし、αリノレン酸からEPAへの体内での転換効率が低い(10%)とされており、
αリノレン酸の摂取では、EPAやDHAを十分に摂取することにはなりません。

(α-リノレン酸自体に抗炎症作用があり、抗アレルギー作用も知られていますが、一方で、酸化されやすい脂質で、加熱調理に使えないという不便さがあります。
したがって、えごま油、亜麻仁油などは、EPAやDHA源としては不十分といえます。
また、魚介類、特に大型の回遊魚には水銀など重金属の汚染があるため、EPAやDHAサプリメントを上手に利用することが推奨されます。)


臨床研究におけるオメガ3系脂肪酸の投与量は、1日あたり数百ミリグラムから4グラム程度です。


また、EPA:DHA=2〜3:1の割合です。


日本人の食事摂取基準では、EPAおよびDHAの摂取量を一グラム/日としています。


EPAもDHAも、どちらも健康維持や疾病予防に重要です。


一般に、DHAは脳の栄養素、EPAは血管の栄養素といえるでしょう。




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