サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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ノコギリヤシ+α受容体遮断薬の併用は薬単独よりも臨床的に有用である [2017年11月19日(日)]
今月の泌尿器科学の専門ジャーナルに、前立腺肥大症の症状に対して、ノコギリヤシ+α受容体遮断薬の併用のほうが、α受容体遮断薬単独よりも臨床的に有用な改善作用を示すという臨床研究が、イタリアのグループから報告されていました。
(Sci Rep. 2017 Nov 9;7(1):15179.)



男性では、加齢に伴って前立腺肥大症(BPH)による排尿障害などの症状が生じます。

良性疾患である前立腺肥大症に対して、サプリメントでは、ノコギリヤシ(学名serenoa repens)が用いられています。


ノコギリヤシの有用性は、メタ解析で示されています。

ノコギリヤシエキス(Permixon)は前立腺肥大症の下部尿路症状を改善する:メタ解析


さて、

今回の研究では、

前立腺肥大症患者の下部尿路症状(LUTS)に対して、

ノコギリヤシ+α受容体遮断薬(前立腺肥大症治療薬の1つ)の併用と
と、
α受容体遮断薬単独との比較が行われました。



具体的には、

前立腺肥大症患者186名から、

IPSS(国際前立腺症状スコア)が試験開始時とフォローアップ期間で評価され、

臨床的意義の有用性(CMI)として、

・IPSSのスコアが、開始時から、3ポイントを超えて改善(CMI#1)、

・IPSSが、開始時から25%以上改善(CMI#2)

の2点が用いられました。

各群は93名(50%)でした。

平均フォローアップ期間は、
13.5ヶ月(12-20ヶ月)でした。,


解析の結果、

SIL単独投与群に比べて、

SIL+ノコギリヤシの併用投与群では、

臨床指標が有意に改善していました。
(p = 0.002)

・CMI#1 (69.9% vs. 30.1%, p = 0.001)

・CMI#2 (68.8% vs. 31.2%, p&#8201;<&#8201;0.001)


層別解析では、

若年者、

IPSSの重症度、

併用の3つが、いずれも臨床指標改善の独立した予見因子であると示されています。


以上のデータから、


前立腺肥大症患者の下部尿路症状(LUTS)に対して、

10名中7名では、

α受容体遮断薬単独に比べて、

ノコギリヤシ+α受容体遮断薬の併用が有用であると考えられます。




良性疾患である前立腺肥大症に対して、サプリメントでは、ノコギリヤシ(学名serenoa repens)が用いられています。


ノコギリヤシに関しての臨床試験や基礎研究では、次のような報告があります。



ノコギリヤシエキス(Permixon)は前立腺肥大症の下部尿路症状を改善する:メタ解析



前立腺肥大症に対してノコギリヤシは医薬品と同等の効果を示す



ノコギリヤシ+ハルナール併用はハルナール単独よりも有効



男性型脱毛症(AGA)に対するノコギリヤシの効果


ノコギリヤシの安全性を示した臨床試験


・ノコギリヤシによる前立腺肥大症と勃起障害の症状改善作用


・前立腺の健康維持にはノコギリヤシ+リコピン+セレン


・ノコギリヤシによる細胞増殖抑制作用


・ノコギリヤシによるBPH症状改善作用



・ノコギリヤシの前立腺肥大症改善作用



・前立腺切除術前のノコギリヤシ投与の効果


・ノコギリヤシ複合サプリによる慢性前立腺炎改善効果


・ノコギリヤシ・カボチャ種子による前立腺肥大症


・前立腺切除術の出血にノコギリヤシは影響しない



・ノコギリヤシでは医薬品との相互作用報告はなし



・男性型脱毛症とノコギリヤシ


・ノコギリヤシの安全性に関する系統的レビュー


・前立腺炎に対する補完療法としてのノコギリヤシ




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