サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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フラボノイド類による上気道感染症リスク低減作用:メタ解析 [2017年11月23日(木)]
栄養学の専門ジャーナルに、フラボノイド類による上気道感染症への作用を検証した系統的レビュー/メタ解析が、ニュージーランドのグループ(University of Auckland)から報告されていました。
(Adv Nutr. 2016 May 16;7(3):488-97.)



フラボノイド類は、抗炎症作用や抗酸化作用、免疫調節作用が示唆されています。


今回の研究では、

健康な成人において、

食事由来のフラボノイド類による上気道感染症(URTIs)リスクと免疫機能への作用が検証されました。


具体的には主要医学データベースを用いて関連した論文が検索され、

(Cochrane Central Register of Controlled Trials, MEDLINE, EMBASE and EMBASE classic, CINAHL, AMED)


14報から387名のデータがレビューの対象となりました。

主アウトカムは、URTIの罹患、罹病期間、重症度です。


対象となった研究では、

1日あたり0.2gから1.2 gのフラボノイド類が摂取されていました。


解析の結果、


フラボノイド類の摂取により、URTIの罹患は、対照群に比べて、

33%減少していました。
(33%; 95% CI: 31%, 36%)

この時、特に有害事象は見出されていません。


また、病日数も、フラボノイドの摂取により、40%減少しました。


一方、
免疫および炎症関連マーカー(IL-6, TNF-α, インターフェロンγ, 好中球数)に関しては、介入群と対照群で有意差は認められませんでした。


以上のメタ解析データから、

健康な成人において、

フラボノイド類による上気道感染症リスク低減作用が示唆されます。


上気道感染症リスク低減に対しては、エキナセアがお勧めです。


エキナセア(エキナシア,和名ムラサキバレンギク)は、北米原産のハーブです。

風邪(普通感冒、上気道炎)やインフルエンザの感染初期に、治療目的で投与され、症状の軽減と罹病期間の短縮効果が認められます。

また、風邪の予防目的にも利用され、罹患リスクの減少効果が知られています。

エキナセアは、欧米では、小児や妊婦でも用いられており、安全性の高いハーブです。


インフルエンザに対してエキナセアはタミフルと同等の効果を示す





風邪(普通感冒、上気道炎)やインフルエンザの感染初期に、治療目的で投与され、症状の軽減と罹病期間の短縮効果が認められます。

また、風邪の予防目的にも利用され、罹患リスクの減少効果が知られています。



一般に、風邪予防・インフルエンザ予防には、
エキナセアビタミンD3の摂取が有効です。

また、罹患したときの対処(症状の軽減と罹病期間の短縮)としては、
エキナセア、亜鉛ビタミンCプロポリス
が有用です。

DHCでは複合サプリメント製品も扱っています。


(なお、症状を観察しつつ必要に応じて医療機関の受診も必要です。)



ハーブとしてのエキナセア(Echinacea species)は、E. angustifolia、E. pallida、E. Purpureaの3種が代表的です。

伝統的な投与方法では、主にE. Purpureaの全草(地上部や根、根茎,葉を含む全草)がチンキ剤として用いられます。

(乾燥末を用いたサプリメントでは、主要成分であるアルキルアミド類alkamidesの含有量で標準化されています。)



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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



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