今月の血液浄化研究の専門ジャーナルに、葉酸サプリメントによる、持続性自己管理腹膜透析(CAPD)患者の死亡率への作用を検証した臨床研究が、中国のグループ(Sun Yat-Sen University)から報告されていました。
(Blood Purif. 2017 Nov 22;45(1-3):28-35.)
葉酸は、水溶性ビタミンB群の1種であり、ホモシステインを代謝して、高ホモシステイン血症を改善する作用を有しています。
葉酸サプリメントは、動脈硬化を予防し、脳卒中や認知症のリスクを低下させるというエビデンスが確立しています。
葉酸サプリメントの投与によって、血中ホモシステイン値が低下し、
ホモシステインによる血管内皮障害が抑制されることで、
動脈硬化性疾患のリスクが低下します。
さて、
今回の研究では、
CAPD(持続携行式自己腹膜透析法)患者において、
葉酸サプリメントによる死亡率への作用が検証されました。
具体的には、
1,358名の患者を対象に、
葉酸(FA)への暴露が、葉酸の用量とフォローアップ期間の累積から求められました(FA%)。
FA%のカットオフ値は、34%未満であり、
フォローアップ期間の中央値は
40.7ヵ月でした。
FAが34%を超える場合、
全死亡率が36%低下、
(adjusted hazard ratios [HRs] 95% CI 0.64 [0.48-0.85])
心血管死亡率が33%低下
(HR 0.67, 95% CI 0.47-0.97)
という相関が見出されました。
さらに、
FAが10%高くなるごとに、
全死亡率は7.5%低下、
(0.925、95% CI 0.879-0.973)
心血管死亡率は7.4%低下
(0.926、95% CI 0.869-0.988)
という関連が見出されました。
以上のデータから、
CAPD患者において、
葉酸サプリメントによる全死亡率の低下、および、心血管死亡率の低下が示唆されます。
葉酸サプリメントは、動脈硬化を予防し、脳卒中や認知症のリスクを低下させるというエビデンスが確立しています。
葉酸サプリメントの投与によって、血中ホモシステイン値が低下し、
ホモシステインによる血管内皮障害が抑制されることで、
動脈硬化性疾患のリスクが低下すると考えられます。
実際、これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。
葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析
葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する
葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。
一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。
これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。
葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析
葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する
葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。
一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。
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