サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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膣のアンチエイジングにエクオールの働き [2018年01月26日(金)]
今月の更年期研究の専門ジャーナル(電子版)に、エクオールによる膣のアンチエイジング効果を示した臨床研究が、イタリアのグループ(University of Catania)から報告されていました。
(Menopause. 2018 Jan 8.)


エクオールとは、腸内細菌により、大豆イソフラボンの一種であるダイゼインから産生されます。



今回の研究では、

外陰膣症状や性交疼痛を有する閉経後の女性において、
エクオールによる膣の健康への作用が検証されました。


具体的には、

自然閉経後の女性126名を対象に、

サプリメント投与(1日1錠)群:72名、

・対照群:54名

の2群について、8カ月間の介入が行われ、

関連指標として、

VMI(膣成熟指数vaginal maturation index)、

膣内㏗、

膣健康指数(VHI)による膣萎縮症状が、

試験開始時、4ヶ月後、8ヶ月後の時点で調べられました。




解析の結果、

エクオール投与群では、

投与前に比べて、


VMIの有意な増加
(68 ± 5 vs 58 ± 8)

膣pHの有意な改善
(4.1 ± 1.3 vs 5.1 ± 1.7)

が認められました。
(いずれも主に8ヶ月後 P&#8202;<&#8202;0.001)


また

エクオール摂取群では、

膣の健康指数(VHI)が、

4ヶ月後の時点
(13&#8202;±&#8202;3, P&#8202;<&#8202;0.01)

および
8ヶ月後の時点
(16&#8202;±&#8202;2, P&#8202;<&#8202;0.001)

のいずれでも有意な改善を認めました。


また、

性交疼痛は、

エクオール投与群において、

4ヵ月の時点では有意差は検出されませんでしたが、
(4.7&#8202;±&#8202;1.1, P&#8202;=&#8202;0.06)

8ヶ月後の時点で有意な減少を示しました。
(5.1&#8202;±&#8202;1.3 vs 3.8&#8202;±&#8202;1.2, P&#8202;<&#8202;0.001)

一方、偽薬群では有意な変化は示されていません。
(P&#8202;=&#8202;0.22)


以上のデータから、

閉経後の女性において、

エクオールによる膣のアンチエイジング作用が示唆されます。


エクオールとは、腸内細菌により、大豆イソフラボンの一種であるダイゼインから産生されます。

エクオールは、イソフラボンよりも高い生物活性を有しており、

更年期障害の改善、閉経後の骨粗鬆症予防、心血管疾患の予防作用が示唆されています。




ただし、
エクオールの体内産生には、腸内細菌叢が関与するため、エクオールを産生できる人とそうではない人がいることがわかっています。

日本人でエクオールが産生できるのは、50-60%程度です。

また、食習慣の変化により、若年者では、エクオール産生者の割合が減少しており、

日本人の若年女性では、20-30%の人しか、エクオールを産生できていないと報告されています。

エクオール産生者は、非産生者に比べて、大豆イソフラボンの機能性/健康増進効果や未病対策効果を得られると考えられます。




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