サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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コエンザイムQ10が糖尿病性神経障害を軽減 [2018年02月10日(土)]
腎臓病研究の専門ジャーナルに、糖尿病性神経障害に対するコエンザイムQ10の有用性を示した臨床研究が、イランのグループ(Kashan University of Medical Sciences)から報告されていました。
(Iran J Kidney Dis. 2018 Jan;12(1):14-21.)



コエンザイムQ10は、抗酸化作用やATP産生作用を有する機能性成分で、体内でも産生されます。

しかし、加齢とともに内在性コエンザイムQ10は減少し、生活習慣病や慢性疾患でも低下がみられることから、アンチエイジング分野で広く摂取が推奨されているベーシックサプリメントです。


2型糖尿病患者では、同年代の健常者に比べて、内在性コエンザイムQ10(CoQ10)が低下していることがわかっています。



今回の研究では、

糖尿病性神経障害患者において、

コエンザイムQ10によるインスリン、脂質、炎症の関連遺伝子発現への作用が検証されました。

具体的には、

40歳から85歳の糖尿病性神経障害患者40名を対象に、

・1日あたり100mgのコエンザイムQ10サプリメント投与群:20名

・偽薬投与群:20名

の2群について12週間の介入が行われ、関連遺伝子発現が調べられています。


解析の結果、

コエンザイムQ10投与により、

末梢血単核球において、

PPAR-γ遺伝子発現の有意な亢進が認められました。
(P = .02)

また、

偽薬群に比べて、

コエンザイムQ10投与群では、

IL-1遺伝子発現の有意な減少、
(P = .003)

TNF-α遺伝子発現の有意な減少
(P = .02)

が見出されました。

なお、
酸化LDL遺伝子、リポプロテイン(a)、GLUT-1、TGF-β遺伝子についてはCoQ10投与による有意な変化は認められていません。


以上のデータから、

糖尿病性神経障害患者において、

コエンザイムQ10投与の12週間の投与により、炎症関連遺伝子発現への影響が示唆されます。


今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。


コエンザイムQ10では、抗酸化作用や抗炎症作用を介した生活習慣病の病態改善が考えられます。

先行研究では、次の結果が示されています。

コエンザイムQ10による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)での抗炎症作用






コエンザイムQ10によるスタチン剤の副作用症状抑制効果






コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。




還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。







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