サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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コエンザイムQ10による2型糖尿病での内分泌代謝改善作用 [2018年06月25日(月)]
今月の内分泌研究の専門ジャーナルに、2型糖尿病において、コエンザイムQ10による内分泌代謝改善作用を示した臨床研究が、イランのグループ(Arak University of Medical Sciences)から報告されていました。
(Gynecol Endocrinol. 2018 Jun 22:1-5.)



2型糖尿病患者では、同年代の健常者に比べて、内在性のコエンザイムQ10の機能低下が示唆されています。


今回の研究では、

2型糖尿病において、

コエンザイムQ10投与によるアディポサイトカイン類、抗酸化関連指標への作用が検証されました。


具体的には、

2型糖尿病患者の女性68名を対象に、

・100mgのコエンザイムQ10投与群:34名、

・100mgの偽薬投与群:34名、

の2群について、12週間の介入試験が行われ、


アディポネクチン、

レプチン、

8-isoprostane、

MDA、

アディポネクチン/レプチン比が、介入の前後で調べられています。


解析の結果、

コエンザイムQ10投与群において、介入後の時点で、

血中アディポネクチン値の有意な上昇
(p = .001)

アディポネクチン/レプチン比の有意な上昇、
(p = .001)

が見出されました。

また、

血中レプチン値(p = .041),

MDA (p = .023),

8-isoprostane (p = .004)は、

いずれも介入後に有意な減少が見出されています。


以上のデータから、

2型糖尿病の女性患者において、

100mgのコエンザイムQ10投与による内分泌代謝改善および抗酸化作用が示唆されます。

今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。



コエンザイムQ10は、ATP産生作用や抗酸化作用を介して、さまざまな生活習慣病に効果が示されています。
健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。

欧州の研究では、
がん患者にコエンザイムQ10を投与することで、生存率が向上したという報告もあります。


また、
臨床的には、がん患者では、放射線や化学療法といった治療あるいは終末期において、
がんに関連した倦怠感(Cancer Related Fatigue:. CRF)が高頻度に出現することが知られています。




コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。




還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。



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