サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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還元型コエンザイムQ10による2型糖尿病での内分泌代謝改善作用 [2018年07月05日(木)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、2型糖尿病患者において、還元型コエンザイムQ10(ユビキノール)投与による内分泌代謝改善作用を示した臨床研究が、台湾のグループ(Shan Medical University Hospital)から報告されていました。
(Br J Nutr. 2018 Jul;120(1):57-63.)


2型糖尿病患者では、同年代の健常者に比べて、内在性のコエンザイムQ10の機能低下が示唆されています。


今回の研究では、

2型糖尿病において、

還元型コエンザイムQ10(ユビキノール)投与による内分泌代謝への作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

2型糖尿病患者50名を対象に、

・還元型コエンザイムQ10(ユビキノール)100mg投与群:25名、

・偽薬投与群:25名

の2群について、12週間の介入が行われ、

糖代謝、脂質代謝、酸化ストレス指標などが調べられました。



解析の結果、

12週間後の時点で、

還元型コエンザイムQ10(ユビキノール)投与群では、

HbA1cの有意な低下が認められました。
(P=0.03)


また、

偽薬投与群に比べて、

還元型コエンザイムQ10投与群では、

投与後に、
抗酸化酵素活性の有意な亢進も見出されています。
(カタラーゼ;P<0.01、グルタチオンペルオキシダーゼ; P=0.03)



その他、

コエンザイムQ10投与後には、

血中コエンザイムQ10値が、

インスリン値(P=0.05)、

HOMA-IR値(P=0.07)


質的インスリン感受性インデックス(P=0.03)

抗糖尿病薬スコア(P=0.03)

と有意な相関を示しています。


なお、脂質代謝指標では、

実薬群では有意な変化は見出されていませんが、

偽薬群では、HDLの有意な低下が認められています。


以上のデータから、

2型糖尿病患者において、

還元型コエンザイムQ10(ユビキノール)100mgの投与による内分泌代謝改善作用が示唆されます。


2型糖尿病では、標準治療を基本としつつ、

コエンザイムQ10サプリメントは補完療法として意義があると考えられます。


先行研究でも、

コエンザイムQ10による糖尿病への好影響が数多く報告されています。


糖代謝に対するコエンザイムQ10の有用性



2型糖尿病に対するコエンザイムQ10の有用性



コエンザイムQ10による2型糖尿病での内分泌代謝改善作用



還元型CoQ10による糖尿病改善効果



コエンザイムQ10による糖尿病性腎症での糖代謝への好影響




コエンザイムQ10による糖尿病性神経障害の改善作用




コエンザイムQ10が糖尿病性神経障害を軽減





コエンザイムQ10は、ATP産生作用や抗酸化作用を介して、さまざまな生活習慣病に効果が示されています。
健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。

欧州の研究では、
がん患者にコエンザイムQ10を投与することで、生存率が向上したという報告もあります。


また、
臨床的には、がん患者では、放射線や化学療法といった治療あるいは終末期において、
がんに関連した倦怠感(Cancer Related Fatigue:. CRF)が高頻度に出現することが知られています。




コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。




還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。





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