今月の内分泌代謝研究の専門ジャーナルに、メタボリック症候群におけるビタミンDの血管内皮機能への作用を検証した系統的レビュー/メタ解析が報告されていました。
(Horm Metab Res. 2018 Aug;50(8):587-596.)
ビタミンDは、免疫調節作用や抗がん作用、抗炎症作用など、多彩な作用を有する脂溶性ビタミンの1種です。
ビタミンDの抗炎症作用は、生活習慣病など万病のもとになる「慢性炎症」を抑えて、病気の予防に有用であると考えられます。
今回の系統的レビュー/メタ解析では、
メタボリック症候群において、ビタミンDサプリメント投与による血管内皮機能への作用が検証されました。
具体的には、
主要医学データベースを用いて、
(Cochrane library, Embase, PubMed, and Web of Science)
2018年5月20日までに収載された論文が検索され、
メタボリック症候群患者を対象に
ビタミンDサプリメントを投与し、
血管内皮機能を調べたランダム化比較試験(RCT)が抽出されました。
22報のRCTから、931名のデータがメタ解析の対象となりました。
解析の結果、
メタボリック症候群患者でのビタミンDサプリメントの投与によって、
血管内皮機能の指標であるFMD(血流依存性血管拡張反応:FMD、Flow Mediated Dilation)の有意な改善が見出されました。
(SMD=1.10; 95% CI, 0.38, 1.81, p=0.003)
なお、その他の指標であるPWVや
(SMD=0.04; 95% CI, -0.25, 0.33, p=0.80)
AIでは、
(SMD=0.07; 95% CI, -0.25, 0.40; p=0.65)
有意差は検出できませんでした。
以上のデータから、
メタボリック症候群におけるビタミンDサプリメントによる血管内皮機能の改善作用が示唆されます。
今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。
近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。
一般に、
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25マイクログラム(1,000 IU)から、50マイクログラム(2,000 IU)が推奨されます
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