サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する [2018年10月29日(月)]
ヨーロッパの栄養学の専門ジャーナルに、葉酸サプリメントによる軽度認知障害(MCI)の症状改善作用を示した臨床研究が、中国のグループ(Tianjin Medical University)から報告されていました。
(Eur J Nutr. 2017 Dec 18.)



観察研究では、

血中葉酸値の低値と、
認知機能障害との相関が示されています。

また、血中の葉酸値が高いと、アルツハイマー病のリスクが半減するという相関も知られています。


作用機序として、

葉酸による高ホモシステイン血症の改善が考えられます。

(高ホモシステイン血症は、脳萎縮や動脈硬化のリスクであり、アルツハイマー病の原因の一つです。)



今回の研究では、

軽度認知障害(MCI)に対する葉酸サプリメントの24カ月間の投与による働きが検証されました。

具体的には、

MCI患者180名を対象に、


・葉酸サプリメント(400㎍/日)投与群:90名、

・対照群:90名

の2群について、

24カ月間の介入が行われ、

半年ごとに、
認知機能(WAIS-RC)と、
血中アミロイドβが測定されています。



解析の結果、

フォローアップ期間中、

フルスケールIQスコア
および
Information and Digit Span(数唱)のサブドメインのいずれのスコアでも、

対照群に比べて、

葉酸サプリメント投与群の洋が、有意に高値でした。
(P&#8201;<&#8201;0.05)


葉酸サプリメントの介入群では、

血中ホモシステイン値、

SAM(S-adenosylhomocysteine)、

アミロイドβ(Aβ-42)


APP-mRNA発現量

がいずれも有意に減少しました。
(P&#8201;<&#8201;0.05)


また、
S-adenosylmethionine (SAM),

SAM/SAH 比,

DNA methyltransferase mRNA発現は、

いずれも有意な上昇を示しました。
(P&#8201;<&#8201;0.05).

以上のデータから、

軽度認知障害(MCI)に対して、

葉酸サプリメント(400&#13197;/日)の2年間の投与は、

認知機能の改善、および、アミロイドβ関連マーカー値の改善をもたらすと示唆されます。




葉酸はビタミンB群の一つです。

成人の場合、生活習慣病、特に動脈硬化性疾患に対する葉酸サプリメントの効果が知られています。


葉酸サプリメントの投与によって、血中ホモシステイン値が低下し、

ホモシステインによる血管内皮障害が抑制されることで、

動脈硬化性疾患のリスクが低下すると考えられます。


実際、これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



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葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
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