サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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ビタミンKサプリメントが動脈硬化を予防:メタ解析 [2018年12月08日(土)]
今月の循環器学の専門ジャーナル(電子版)に、ビタミンKサプリメントによる動脈硬化の予防作用を示したメタ解析が、イギリスのグループ(University of Glasgow)から報告されていました。
(Heart. 2018 Dec 4.)


ビタミンKは、脂溶性ビタミンの1種であり、血液凝固系で働きます。

近年の研究により、
ビタミンK依存性たんぱく質による、組織石灰化の調節も明らかとなりました。

つまり、
ビタミンKが、動脈硬化、特に血管石灰化の機序において作用することがわかっています。


動脈壁硬化(血管硬化、Vascular stiffness;VS)および動脈石灰化(血管石灰化)は、

血管の健康を示すサロゲートマーカーであり、

心血管イベントに関係します。


ビタミンK依存性たんぱく質(VKDP)は、動脈壁硬化(VS)および動脈石灰化(VC)と関連し
活性化にはビタミンKが必要です。


ビタミンKは、骨芽細胞から作られるオステオカルシン(OC)や、血管などで作られるマトリックスGla タンパク質(matrix Gla protein;MGP)の機能に関与しいています。

カルシウムが血管に沈着(石灰化)すると動脈が硬くなり弾力性がなくなります。

MGPは血管の石灰化を防止し動脈硬化を予防します。

不活性型 MGP(desphospho-ucMGP)は、冠状動脈疾患のリスクとなります。


血液凝固系でビタミンK不足になることはまずありませんが、OC や MGP の活性化を指標にするとビタミン K が必ずしも充足していないとされています。

ビタミン K 不足になると血中の低カルボキシル化 OC(undercarboxylated OC;ucOC)が増加します。

高齢者では、血中ucOC濃度と大腿骨頸部骨折のリスクが相関することがわかっています。
ucOC は大腿骨頚部骨折の独立したリスクファクターとされており、ビタミン K の
積極的な摂取が重要です。


さて、

今回の系統的レビュー/メタ解析では、

・ビタミンKサプリメント投与によるVSとVCへの作用、

・不活性型VKDP値と、心血管疾患罹患率と死亡率

との関連が検証されました。


具体的には、


主要医学データベースを用いて、
(MEDLINE and Embase databases and Cochrane and ISRCTN registries)

ビタミンKによるVC,VS, VKDPへの作用およびCVDの罹患率と死亡率を調べた研究が検索され、

臨床研究13報(n=2162)、

縦断研究14報(n=10 726)

がクライテリアに合致して解析の対象となりました。


系統的レビュー/メタ解析の結果、

ビタミンKサプリメント投与により、

対照群に比べて、

血管石灰化(動脈石灰化)の有意な減少
(-9.1% (95% CI -17.7 to -0.5); p=0.04)

VKDP (desphospho-uncarboxylated matrix Gla protein;)の有意な減少
(-44.7% (95% CI -65.1 to -24.3), p<0.0001)

uncarboxylated osteocalcinの有意な減少
(-12.0% (95% CI -16.7 to -7.2), p<0.0001)

が見出され、

VSの改善傾向も示唆されました。


次に、
縦断研究では、

フォローアップ期間の中央値は7.8年間 (IQR 4.9-11.3)&#8201;であり、

VKDP値は、心血管イベントあるいは死亡率と有意な相関が見出されました。
(HR 0.45 (95% CI 0.07 to 0.83), p=0.02).



以上のメタ解析から、

ビタミンKサプリメントは、対照群に比べて、

血管石灰化を有意に減少させること、

ビタミンK依存性たんぱく質(VKDP)が心血管イベントや死亡率と相関すること、

が示唆されます。

今後、ビタミンKサプリメントの長期投与による臨床的意義の検証が期待される分野です。


DHCでは、ビタミンKサプリメントを製品化しています。





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