サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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ビタミンDサプリメントが風邪を予防する@炎症性腸疾患 [2019年01月04日(金)]
今月の消化器病学の専門ジャーナル(電子版)に、炎症性腸疾患において、ビタミンDサプリメント投与による上気道感染症の予防効果を示した臨床研究が、慈恵医大のグループから報告されていました。
(Inflamm Bowel Dis. 2019 Jan 2.)



ビタミンDは、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な作用を有する脂溶性ビタミンの1種です。


慈恵医大による先行研究では、

ビタミンDサプリメントのインフルエンザ予防効果


が知られています。



今回の研究では、

炎症性腸疾患(IBD)患者において、

冬期及び早期の春の期間に、ビタミンDサプリメントの経口投与による、
インフルエンザおよび上気道感染症(URI)の罹患率への作用について、検証が行われました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

潰瘍性大腸炎(UC)あるいはクローン病(CD)のいずれかのIBD患者223名を対象に、

1日あたり500 IUのビタミンDサプリメント投与群108名、、

偽薬投与群115名

の2群について、介入が行われました。



主アウトカムは、インフルエンザの罹患率、

副アウトカムは、上気道感染症の罹患率でした。

また、サブ解析では、

血中ビタミンD値(25-OHD)の低値 (20 ng/mL未満)あるいは高値(20 ng/mL以上)でも調べられています。

介入前後でのUCあるいはCDの重症度についても調べられました。
UC; Lichtiger clinical activity index
CD; Crohn's Disease Activity Index (CDAI)



解析の結果、

まず、
インフルエンザの罹患率では、両群間で有意差は見出されませんでした。

次に、
URIの罹患率では、ビタミンDサプリメント投与群のほうが、41%有意に低値でした。
(RR, 0.59; 95% CI, 0.35-0.98; P = 0.042)

また、

この効果は、ビタミンDの血中濃度が低値の群ではより顕著であり、

64%の罹患率の減少効果が見出されました。
(RR, 0.36; 95% CI, 0.14-0.90; P = 0.02)


なお、
有害事象については、
UC群での活動性スコアが、ビタミンD群にて、有意な悪化を認めました。
(P = 0.002)


以上のデータから、

炎症性腸疾患患者において、

ビタミンDサプリメント投与による上気道感染症の罹患率が半減することが示唆されます。

一方、
潰瘍性大腸炎患者では、症状の増悪の可能性もあるので、フォローアップが必要です。

ただし、因果関係を問わない有害事象としての記録ですので、ビタミンDサプリメント投与とは無関係は疾病の増悪の可能性もあります。(UCは、疾病の寛解期と増悪を繰り返します。)






ビタミンD3 30日分
「太陽のビタミン」を積極補給! もろさが気になる&ひきやすい人に







近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。


一般に、
健康保持や疾病予防の目的で利用されるビタミンD3サプリメントの摂取量は、
1日あたり
25マイクログラム(1,000IU)から50マイクログラム(2,000IU)です。


ビタミンDは、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な作用を有する脂溶性ビタミンの1種です。

多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。



日本からの報告では、

ビタミンDサプリメントのインフルエンザ予防効果


が知られています。


また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。


(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000
IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。


日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。


たとえば、
日本人妊婦の90%がビタミンD不足


血中ビタミンD値が高いと大腸腺腫リスクが低い

というデータがあります。


日本人2型糖尿病患者の90%以上がビタミンD不足


ビタミンDによるインスリン抵抗性改善作用@2型糖尿病



ビタミンDが2型糖尿病での糖代謝を改善する:メタ解析



ビタミンDによる妊娠糖尿病での糖代謝改善作用:メタ解析


ビタミンD低値が高血糖と相関する:メタ解析




DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。


ビタミンDサプリメントに対する効果には個人差がありますが、

臨床的には、ビタミンDサプリメントを1,000 IU/日の用量で投与すると、血中25ヒドロキシビタミンD値が10ng/mL増加する、

という報告もあります。

マルチビタミンのビタミンDはRDAのための設定ですので、別途、ビタミンDサプリメントの利用となります。





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