サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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糖尿病治療薬メトホルミンがビタミンB12欠乏を生じる [2019年01月19日(土)]
サプリメントと医薬品の併用というテーマでは、サプリメント・健康食品が医薬品の効果を減弱させる、というネガティブな相互作用の話題がよく取り上げられます。


しかし、実際には、このようなケースは、一部のハーブサプリメントに限定され、非常にまれです。
(一部のハーブやワルファリンなどの医薬品では注意書きがあります。)


これに対して、

日常臨床の現場では

、生活習慣病の医薬品を服用中の患者において、医薬品の長期連用により、

さまざまなビタミンやミネラルが減少し、それによる症状や体調不良が問題になります。


例えば、

糖尿病治療薬であるメトホルミンの長期投与では、ビタミンB12が減少することが知られています。


2017年に、老年医学の専門ジャーナルに、糖尿病治療薬のメトホルミンの長期投与と血中ビタミンB12値のモニタリングとの関連を調べた研究が、米国のグループ(Emory University)から報告されていました
(J Am Geriatr Soc. 2017 May;65(5):1061-1066.)


具体的には、

後ろ向きコホート研究として、

2002年から2012年の間に、
1か所の退役軍人医療センター(Veterans Affairs Medical Center)において、

50歳以上の退役軍人で、

・2型糖尿病に対して、メトホルミンの長期投与を受けている患者3,687名と、
(1日あたり500mg以上の用量で、メトホルミンを6ヶ月間以上受けていることを長期投与と定義)

・糖尿病ではなく、メトホルミンの処方も受けていない対照群13,258名

の2群を対象に、

血中ビタミンB12値の測定を受けた割合、および血中ビタミンB12値の関連が調べられています。


解析の結果、

まず、

糖尿病患者群では、メトホルミン長期投与にも関わらず、37%しか、血中ビタミンB12値の検査を受けていませんでした。

次に、

血中ビタミンB12値は、

非糖尿病群(522.4 pg/dL)に比べて、

メトホルミン投与の糖尿病群(439.2 pg/dL)において、

有意に低下していました。
(P = .0015)



ビタミンB12欠乏(<170 pg/dL)の状態の割合は、

メトホルミンを投与されている糖尿病患者の7%、

対照群では3%で、両群間に有意差が見出されています。
(P = .0001)



以上のデータから、

メトホルミンの長期投与がビタミンB12の血中濃度の低下と有意に関連すること、

この患者群では、ビタミンB12欠乏のリスクが有意に高いにも関わらず、

血中ビタミンB12値の測定が多くの場合、行われていないこと、

が示唆されます。


米国では、メトホルミンは、2型糖尿病治療の第一選択薬であることから、

メトホルミンの長期投与の際には、ビタミンB12欠乏がないかを定期的にモニタリングする必要があります。





サプリメントと医薬品の組み合わせについてのテーマでは、サプリメント・健康食品が医薬品の効果を減弱させる、というネガティブな話題がよく取り上げられます。

しかし、実際には、このようなケースは非常にまれです。

むしろ、日常臨床の現場では、生活習慣病の医薬品を服用中の患者では、医薬品の作用により、さまざまなビタミンやミネラルが減少しています。

そして、これらの必須微量栄養素が潜在的に不足している結果、いろいろな不定愁訴や病態が生じているのです。

これまでに、多くの研究によって、医薬品服用によるビタミンやミネラル、コエンザイムQ10の喪失や減少が報告されてきました。


生活習慣病の治療薬を服用中に必要なサプリメント


胃薬(制酸剤、胃酸分泌抑制薬)の長期服用がビタミンB12欠乏を生じる



そこで、現在では、
生活習慣病の医薬品を服用中の場合、栄養素の喪失や不足に対する保険的な意味合いで、栄養素の充足を担保するために、次のサプリメントの併用が必要です。


@マルチビタミン

Aマルチミネラル


BコエンザイムQ10
(LDLコレステロール降下薬のスタチン剤の服用中には必須です。)



Cオメガ3系必須脂肪酸(EPA、DHA)
EPA
DHA

DビタミンD3サプリメント

Eプロバイオティクス
乳酸菌EC-12 30日分 5,000億個以上の乳酸菌で好調環境キープと元気な毎日を!

ビフィズス菌+オリゴ糖

なお、これらは、健康増進や疾病予防のために、年齢や性別に関わりなく推奨できるベーシックサプリメントでもあります。





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