サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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母体のホモシステインが高いと児の出生体重が小さくなる [2019年02月02日(土)]
母親の血中ホモシステイン値が高いと、不育症、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、早産、低出生体重児、産後うつ病などのリスクが高くなります。


日本では、10%が低出生体重児です。

先進国では、日本だけであり、大きな課題となっています。

大きな要因は、母体の低栄養やダイエットによるやせすぎ妊婦の増加と考えられています。

母体のホモシステインの血中濃度が高いと、低出生体重児のリスクが高くなることもわかっています。

例えば、
スペインから報告された研究では、母体(妊娠8週)での血中ホモシステイン高値と、低出生体重児のリスクとの相関が示されました。
(Clin Chem. 2004 Aug;50(8):1406-12.)


具体的には、
葉酸サプリメントを妊娠中期と妊娠後期にとった妊婦39名を含む
93名の母子を対象に、

ホモシステインの血中濃度が、

受胎前(プレコンセプション)、

妊娠8週、20週、32週、出産期、および臍帯血で測定され、

出生時体重も調べられました。


解析の結果、

総ホモシステイン値の血中濃度は、

妊娠32週から、出産期にかけて上昇しました。


総ホモシステイン値は、

プレコンセプションと、出産期は同程度であり、

プレコンセプションでの全被験者の平均値は、

葉酸サプリメントの非投与群では、
8.53 μmol/L; 95% CI 8.00–9.06 μmol/L;

中央値は
8.21 μmol/L; range, 4.30–22.35 μmol/L

でした。

(非投与群での出産期の平均値は、
8.56 μmol/L; 95% CI, 7.74–9.41 μmol/L;
中央値は, 8.43 μmol/L; range, 4.21–18.32 μmol/L)


葉酸サプリメント投与群では、

プレコンセプションの時点で有意に低値でした。
(出産期の平均値 6.58 μmol/L; 95% CI, 5.85–7.31 μmol/L; 中央値, 6.31 μmol/L; range, 1.42–10.99 μmol/L)


臍帯血の総ホモシステイン値は、

サプリメントの非投与群でも、

(mean, 6.75 μmol/L; 95% CI, 5.95–7.55 μmol/L; median, 6.18 μmol/L; range, 3.28–14.05 μmol/L)

投与群でも、
(mean, 5.40 μmol/L; 95% CI, 4.72–6.09 μmol/L; median, 5.19 μmol/L; range, 2.19–12.35 μmol/L)

母体より低値でした。


葉酸サプリメント非投与群では、
7.98 (1.05) micromol/L

サプリメント投与群では、
6.26 (1.07) micromol/L

でした。
(それぞれ有意に上昇P <0.0001 for both)


胎児の総ホモシステイン値は、

母体に比べて、低値であり、

サプリメント非投与群では、
6.39 (1.06) micromol/L (P <0.0001),


サプリメント投与群では、
5.18 (1.06) micromol/L
(P <0.05)
でした。


母体の総ホモシステイン値は、

プレコンセプションから、
妊娠期間にかけて、相関がみられました。
(8 weeks, r = 0.708; 20 weeks, r = 0.637; 32 weeks, r = 0.537; labor, r = 0.502; P <0.0001 for all time points)

胎児の総ホモシステイン値とも相関がみられています。
[preconception, r = 0.255 (P <0.05); 8 weeks, r = 0.321 (P <0.01); 20 weeks, r = 0.469; 32 weeks, r = 0.550; labor, r = 0.624 (P <0.0001)]


妊娠8週間の時点で、
母体の総ホモシステイン値の3分位で、

最高群は、
最低群に比べて、

新生児の体重が、3分位で最低群(<3120 g)になるリスクが、

3.26倍
[odds ratio, 3.26 (95% CI 1.05-10.13); P <0.05]


出産時の時点での母体の総ホモシステイン値の3分位での最高群は、

最低群に比べて、

新生児の体重の最低群のリスクが
3.65倍
[3.65 (1.15-11.56); P <0.05]

でした。


母体の総ホモシステイン値の3分位で最高群(10.49 (9.64&#8211;11.34)μmol/L)であった新生児(28人、平均体重3055g)は、

最低群や中位群(6.20 (5.80&#8211;6.60))の新生児(56名平均体重3381g)に比べて、

227.98 g、有意に体重が少ないという相関が見出されました。
(P = 0.014).


なお、

葉酸サプリメントを摂取していた群では、

非摂取群に比べて、

母体も新生児も、総ホモシステイン値が低い値でした。

以上のデータから、

母体および新生児の総ホモシステイン値は妊娠期間を通じて、相関すること、

ホモシステイン値が高値の母親からの新生児は、低出生体重児であるリスクが高いことが示唆されます。





日本では神経管閉鎖障害が増加中


DHCは、
健やか親子21(第2次)の応援メンバーとして参画し、

葉酸サプリメントの啓発と頒布を行っています。

【株式会社ディーエイチシー】
健やかな妊娠と出産のために、 葉酸サプリメントの啓発に取り組んでいます




DHC葉酸サプリメントは、マーケットシェア第1位であり、
一ヶ月30日分は、258円です。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
通常価格

\239(税込\258)





妊娠を考える女性では、胎児の神経管閉鎖障害リスクを減らすために、合成の葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。

また、食事由来の葉酸は不安定であり、吸収率が50%と低いので、合成の葉酸サプリメントの摂取が、厚生労働省により推奨されています。


葉酸サプリメントは、
妊娠の4週間前から妊娠12週までの摂取が薦められていますので、
妊娠がわかってからではなく、妊娠を考えている女性はすべて摂取、となります。
(葉酸サプリメントを1日400マイクログラム)

(日本では母子手帳に葉酸サプリメントの必要性が記載されていますが、そのタイミングでは本来の意図からは遅すぎます。)


エコチル調査に関しては、次の報告があります。

日本での神経管閉鎖障害(二分脊椎症など)の発症率:エコチル調査

葉酸サプリメントを適切に摂取している妊婦はわずか8%!@エコチル調査アップデート




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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。


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