サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

2019年03月  >
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリアーカイブ
最新記事
高ホモシステイン血症は妊娠損失(流産・不育症)リスク [2019年03月08日(金)]
産婦人科の専門ジャーナル(電子版)に、プレコンセプション(受胎前)の葉酸と、妊娠アウトカムとの関連を調べた疫学研究が、米国のグループ(NIH)から報告されていました。
(Am J Obstet Gynecol. 2019 Feb 23.)


葉酸は、プレコンセプションケアには必須のビタミンです。
食事から十分量は取れないので、世界各国で、合成葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。

妊娠前からの葉酸サプリメントの摂取により、
神経管閉鎖障害リスク低減効果が知られていますが、

それ以外にも高ホモシステイン血症がリスクとなる産婦人科での病態に対して、葉酸サプリメントの有用性が知られています。

具体的には、不育症(習慣流産)などの妊娠損失(pregnancy loss)、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、早産、低出生体重児、産後うつ病などが高ホモシステイン血症と関連するため、葉酸サプリメントによるホモシステイン低下作用による有用性が考えられます。


さて、今回の研究では、

プレコンセプションでの母親の葉酸代謝バイオマーカーである葉酸とホモシステイン値と、

妊娠アウトカムとの関連が検証されました。

具体的には、


Effects of Aspirin in Gestation and Reproduction (EAGeR)試験の一環として、


・低用量アスピリン(81 mg/day)投与群、
・偽薬投与群の2群にて、

全被験者に葉酸サプリメント(400 μg/day)が投与された二重盲検偽薬対照試験のデザインにて、


米国の4か所の医療機関から、2006年-2012年にかけて、

先行して1-2回の妊娠ロスの既往があり、不妊症ではない女性1,228名がリクルートされ、

6回までの妊娠周期にて妊娠が試みられ、


プレコンセプションでの血中葉酸値、血中ホモシステイン値と、無排卵、妊娠、妊娠ロスとの関連が調べられました。


解析の結果、

先行する2回の妊娠ロスの既往のある女性において、

高ホモシステイン血症は、

妊娠損失(妊娠ロス)と有意な相関が見出されました。

(RR;1.43, 95% CI: 1.08, 1.89)

なお、
本研究でのホモシステインの中央値は、
8.0 μmol/L
であり、

全米の中央値の6.0 μmol/L
と比べて高値でした。

なお、血中葉酸値は、妊娠アウトカムとの相関は検出されず、

ホモシステイン血症と、無排卵や妊娠との関連も検出されませんでした。


以上のデータから、

不育症・習慣流産を有する女性では、高ホモシステイン血症がリスクであることが示唆されます。


なお、血中葉酸値は、食事などの影響があるため、
ホモシステイン値の低下が、葉酸サプリメントの効果の指標として用いられます。


サプリメントもプレコンセプションケアとして推奨できます。

特に、葉酸を含むビタミンサプリメントは必須です。



葉酸は、妊娠前からの摂取による神経管閉鎖障害の予防だけではなく、妊娠期間中の摂取により、早産リスク低下作用、低出生体重児のリスク低下、妊娠中毒症のリスク低下、自閉症リスク低下といった働きが示されています。

この作用機序として、葉酸によるDNAのメチル化によるメカニズムが考えられています。

葉酸は、DNAへのメチル化供与体となるビタミンであり、母体の低栄養や葉酸不測では、胎児への供給が不足し,これにより胎児のDNAのメチル化修飾が低下します。その結果、例えば、脂質代謝関連遺伝子PPARのメチル化修飾が低
下してその発現が異常に上昇し,これにより少量の栄養でも生き延びられるエネルギー倹約体質が獲得されるといった、葉酸が関与するエピジェネティックな変化に基づく体質変化のメカニズムが分かってきました。



DHCは、
健やか親子21(第2次)の応援メンバーとして参画し、

葉酸サプリメントの啓発と頒布を行っています。

【株式会社ディーエイチシー】
健やかな妊娠と出産のために、 葉酸サプリメントの啓発に取り組んでいます



DHC葉酸サプリメントは、マーケットシェア第1位であり、
一ヶ月30日分は、258円です。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
通常価格

\239(税込\258)





妊娠を考える女性では、胎児の神経管閉鎖障害リスクを減らすために、合成の葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。

また、食事由来の葉酸は不安定であり、吸収率が50%と低いので、合成の葉酸サプリメントの摂取が、厚生労働省により推奨されています。


葉酸サプリメントは、
妊娠の4週間前から妊娠12週までの摂取が薦められていますので、
妊娠がわかってからではなく、妊娠を考えている女性はすべて摂取、となります。
(葉酸サプリメントを1日400マイクログラム)

(日本では母子手帳に葉酸サプリメントの必要性が記載されていますが、そのタイミングでは本来の意図からは遅すぎます。)


エコチル調査に関しては、次の報告があります。

日本での神経管閉鎖障害(二分脊椎症など)の発症率:エコチル調査

葉酸サプリメントを適切に摂取している妊婦はわずか8%!@エコチル調査アップデート






------------------------------------------------------------------

DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。


ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果


------------------------------------------------------------------

posted at 23:54 | この記事のURL
この記事のURL
http://www.dhcblog.com/kamohara/archive/4716
プロフィール


医学博士 蒲原聖可
自己紹介
ブログ
リンク集

http://www.dhcblog.com/kamohara/index1_0.rdf
ログイン
Mypagetopに戻る