サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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プロトンポンプ阻害薬(PPIs)が慢性腎臓病リスクを上げる [2019年03月11日(月)]
昨日に続いて、プロトンポンプ阻害薬(PPIs)の話題です。

PPIは、胃酸分泌抑制作用が非常に強く、効果が顕著であるため、日本でも米国でも、胃・十二指腸潰瘍や逆流性食道炎によく処方されています。


胃酸を強く抑制することで、疾患が改善しますが、
腸内細菌叢のバランスが変わり、下痢や腸炎などの副作用を起こすことはよく知られています。


一方、PPIの長期連用は、ビタミンやミネラルの不足から、死亡率の減少に至るまで、さまざまな副作用を生じることが指摘されています。
(PPIは、Bad Drugの代表です。)


これまでの研究により、
PPIsの処方と、
急性間質性腎炎
との関連が知られています。


2016年にJAMAに掲載された研究では、

PPI処方と、CKD(慢性腎臓病)リスクとの関連が検証されました。
(JAMA Intern Med. 2016 Feb;176(2):238-46.)


具体的には、

コホート研究として、
(Atherosclerosis Risk in Communities studyという研究の一環です)

eGFRが60 mL/min/1.73 m(2)以上の被験者10,482名を対象に、

1996年2月1日と1999年1月30日の間に初回の受診があり、2011年12月31日までフォローアップされ、

2015年にデータの解析が行われました。

また、見出された結果は、

Geisinger Health Systemの参加者から、

eGFRが60 mL/min/1.73 m(2)以上の248,751名のコホート研究に適応されました。


PPI処方について、

Atherosclerosis Risk in Communities studyは、自己申告でのPPI利用、

Geisinger Health System replication cohortでは、外来患者でのPPI処方が集められ、

H2ブロッカーの利用は、対照群とされました。

主アウトカムは、

慢性腎臓病(CKD)の罹患率の定義は、

Atherosclerosis Risk in Communities Studyでの退院時の診断コードあるいは死亡、

Geisinger Health System replication cohortでのeGFRが60 mL/min/1.73 m(2)未満の外来患者
とされました。

なお、
Atherosclerosis Risk in Communities studyでの10,482名は、
平均年齢63.0±5.6歳であり、男性は43.9%でした。

非利用者に比べて、

PPI利用者は、

白人、肥満、降圧剤服用の傾向がありました。


解析の結果、

PPI服用は、

CKDリスクを45%上昇させるという関連が見出されました。
(HR, 1.45; 95% CI, 1.11-1.90)

また、
各種交絡因子を考慮した解析でも、
PPI利用によるCKDリスクが、35%から50%上昇という有意な相関が見出されました。
(HR, 1.50; 95% CI, 1.14-1.96)
(adjusted HR, 1.35; 95% CI, 1.17-1.55)


PPIの利用は、

H2ブロッカーの利用に比べて、

CKDリスクが39%上昇
(adjusted HR, 1.39; 95% CI, 1.01-1.91)


propensity scoreを一致させた非利用者と比べて、

76%のリスク上昇、
(HR, 1.76; 95% CI, 1.13-2.74)

という相関が見出されました。


次に、
Geisinger Health System replication cohortでは、

あらゆる解析方法にて、

PPI利用と、CKDリスク上昇との相関が再現されました。

(a time-varying new-user designでは24%上昇; adjusted HR, 1.24; 95% CI, 1.20-1.28).

また、
PPIの用量が、1日2回の群は46%のCKDリスク上昇
(adjusted HR, 1.46; 95% CI, 1.28-1.67)

1日1回の群では、15%のCKDリスク上昇
(adjusted HR, 1.15; 95% CI, 1.09-1.21)

という相関でした。


以上のデータから、

PPIsの長期連用による慢性腎臓病(CKD)リスク上昇作用が示唆されます。


これまでに、多くの研究によって、医薬品服用によるビタミンやミネラル、コエンザイムQ10の喪失や減少が報告されてきました。



生活習慣病の治療薬を服用中に必要なサプリメント


胃薬(制酸剤、胃酸分泌抑制薬)の長期服用がビタミンB12欠乏を生じる





糖尿病治療薬メトホルミンがビタミンB12欠乏を生じる


そこで、現在では、
生活習慣病の医薬品を服用中の場合、栄養素の喪失や不足に対する保険的な意味合いで、栄養素の充足を担保するために、次のサプリメントの併用が必要です。


@マルチビタミン

Aマルチミネラル


BコエンザイムQ10
(LDLコレステロール降下薬のスタチン剤の服用中には必須です。)



Cオメガ3系必須脂肪酸(EPA、DHA)
EPA
DHA

DビタミンD3サプリメント

Eプロバイオティクス
乳酸菌EC-12 30日分 5,000億個以上の乳酸菌で好調環境キープと元気な毎日を!

ビフィズス菌+オリゴ糖

なお、これらは、健康増進や疾病予防のために、年齢や性別に関わりなく推奨できるベーシックサプリメントでもあります。






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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。


ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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