サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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ウコン/クルクミンが糖尿病患者で抗炎症作用を示す [2019年03月15日(金)]
今月の植物療法研究の専門ジャーナル(電子版)に、2型糖尿病患者において、ウコン/クルクミンによ作用を検証した臨床研究が、イランのグループ(Shahid Beheshti University of Medical Sciences)から報告されていました。
(Phytother Res. 2019 Mar 12)


ウコンには有効成分としてクルクミンが存在し、抗酸化作用や抗炎症作用を示します。

分子メカニズムは、NF-κB抑制を介した抗炎症作用です。


今回の研究では、

2型糖尿病患者において、ウコン/クルクミンによる内分泌代謝および炎症マーカーへの作用が検証されました。


具体的には、

二重盲検ランダム化比較試験として、

2型糖尿病患者44名を対象に、

・クルクミン(1,500mg/日)投与群、

・偽薬投与群

の2群について、10週間の投与が行われました。


介入の前後で、

体組成や脂質代謝、炎症関連マーカーなどが測定されました。


解析の結果、

クルクミン投与群では、

投与開始時に比べて、

介入後の時点で、

中性脂肪値の有意な減少が見出されました。
(109 ± 36 vs. 124 ± 36; p < 0.05)


また、

炎症マーカーのhs-CRP値は、

介入後の時点で、

対照群に比べて、

有意な減少が認められました。
(2.9 ± 2.9 vs. 3.4 ± 4.2; p < 0.05)


一方、

善玉アディポサイトカインのアディポネクチンの血中濃度は、

介入後の時点で、

偽薬群に比べて、

クルクミン投与群において、有意な上昇が見出されました。
(64 ± 3 vs. 63 ± 4; p < 0.05)



以上のデータから、

2型糖尿病患者において、

ウコン/クルクミンの摂取は、中性脂肪の低下/脂質代謝の改善、炎症抑制を介して、

糖尿病の合併症のリスクを低減することが示唆されます。

今後、補完療法としての臨床的意義の検証が期待される分野です。


ウコン/クルクミンについては、次の研究があります。




クルクミンによる耐糖能異常での血糖低下作用:メタ解析




ウコンによる変形性膝関節症への効果:レビュー



重症うつ病に対するクルクミン(ウコン)の効果:メタ解析


ウコン(クルクミン)とボスウェリアによる変形性膝関節症に対する有用性:メタ解析


ウコン+ボスウェリアがAGEs(終末糖化産物)を抑制




ショウガやウコンによる鎮痛作用:メタ解析


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