サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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カルニチン+クロムによる肥満メタボ関連症状の改善@PCOS [2019年04月14日(日)]
今月の微量栄養素研究の専門ジャーナル(電子版)に、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)におけるカルニチン+クロムによる内分泌代謝への作用が検証されました。
(Biol Trace Elem Res. 2019 Apr 11.)




PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は、生殖年齢の女性に認められる内分泌代謝異常で、高アンドロゲン血症が認められます。

卵巣内に卵子は十分に存在しますが、毎周期の排卵が認められず、不妊症の原因となります。
同時に、肥満、糖代謝異常や脂質異常なども生じます。


機能性食品成分によるPCOSへの作用として次の研究があります。


コエンザイムQ10による多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)での内分泌代謝関連遺伝子への作用




さて、今回の臨床研究では、

PCOSに対するカルニチン+クロムによるインスリン抵抗性などの内分泌代謝への作用が検証されました。


具体的には、

12週間のランダム化二重盲検偽薬対照試験として、


PCOSを有する肥満者54名を対象に、

・クロム(200 μg/day)+カルニチン(1000 mg/day)

・偽薬

の2群(各群27名)について行われました。


解析の結果、


カルニチン+クロムの投与により、

体重の有意な減少、
(-&#8201;3.6&#8201;±&#8201;1.8 vs. -&#8201;1.0&#8201;±&#8201;0.7 kg, P&#8201;<&#8201;0.001),

BMIの有意な低下、
(-&#8201;1.3&#8201;±&#8201;0.7 vs. -&#8201;0.3&#8201;±&#8201;0.3 kg/m2, P&#8201;<&#8201;0.001)

空腹時血糖値の有意な低下、
(-&#8201;5.1&#8201;±&#8201;6.0 vs. -&#8201;1.1&#8201;±&#8201;4.9 mg/dL, P&#8201;=&#8201;0.01)

インスリン値の有意な低下
(-&#8201;2.0&#8201;±&#8201;1.4 vs. -&#8201;0.2&#8201;±&#8201;1.2 μIU/mL, P&#8201;<&#8201;0.001)

インスリン抵抗性の有意な改善
(-&#8201;0.5&#8201;±&#8201;0.4 vs. -&#8201;0.04&#8201;±&#8201;0.3, P&#8201;<&#8201;0.001)

中性脂肪値の有意な低下、
(-&#8201;18.0&#8201;±&#8201;25.2 vs. +&#8201;5.5&#8201;±&#8201;14.4 mg/dL, P&#8201;<&#8201;0.001),

総コレステロール値の有意な低下
(-&#8201;17.0&#8201;±&#8201;20.3 vs. +&#8201;3.6&#8201;±&#8201;12.0 mg/dL, P&#8201;<&#8201;0.001),

LDLコレステロール値の有意な低下、
(-&#8201;13.3&#8201;±&#8201;19.2 vs. +&#8201;1.4&#8201;±&#8201;13.3 mg/dL, P&#8201;=&#8201;0.002)

インスリン感受性の有意な亢進、
(+&#8201;0.007&#8201;±&#8201;0.005 vs. +&#8201;0.002&#8201;±&#8201;0.005, P&#8201;<&#8201;0.001)

が見出されました。


さらに、

PPARγ、
(P&#8201;=&#8201;0.02)

LDL受容体遺伝子の発現亢進も見出されました。
(P&#8201;=&#8201;0.02)


以上のデータから、

PCOSの肥満者において、

カルニチン+クロムによる内分泌代謝改善作用が示唆されます。





先行研究では、次の報告があります。


大豆イソフラボンがPCOS患者での代謝指標を改善する


カルシウム+ビタミンDによる糖代謝改善作用@PCOS


PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)に対するコエンザイムQ10の有用性


PCOSに対するコエンザイムQ10の作用 



コエンザイムQ10による多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)での内分泌代謝関連遺伝子への作用





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