サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

2020年03月  >
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
カテゴリアーカイブ
最新記事
ピロリ菌除菌治療の補完療法としてのプロバイオティクスの有用性:ネットワークメタ解析 [2019年04月26日(金)]
今月の臨床医学の専門ジャーナルに、ピロリ菌の除菌治療におけるプロバイオティクスの有用性を検証したネットワークメタ解析が報告されていました。
(Medicine (Baltimore). 2019 Apr;98(15):e15180.)


ヘリコバクター・ピロリ菌の感染は、胃がんの原因であり

感染がわかれば、ピロリ菌の除菌治療が行われます。

標準治療は、3剤併用療法として、2種類の抗生物質と1種類の胃酸抑制剤が投与されます。

しかし、標準治療では、100%除菌に成功するわけではなく、

また、副作用の問題もあります。

先行研究では、ピロリ菌除菌におけるプロバイオティクスの併用投与の有用性が示唆されてきました。

そこで、

今回のメタ解析では、

ピロリ菌根絶の促進に向けたプロバイオティクスの有用性と安全性について、

投与のタイミングや投与期間、プロバイオティクスの種類などが検証されました。

具体的には、

主要医学データベースを用いて関連論文が検索され、
(PubMed, EMBASE, Cochrane Library, Web of Science, and CNKI databases)


40報、8924名のデータが解析の対象となり、


ITT解析にて、除菌率と副作用発現率が検証されました。


解析の結果、

対処群と比べて、

プロバイオティクス併用群では、

除菌率が有意に高値であり、
(RR 1.140, 95%CI 1.101-1.180, P&#8202;<&#8202;.001)

副作用の発生率は半減していました。
(RR 0.470, 95% CI 0.391-0.565, P&#8202;<&#8202;.001)


次にサブ解析では、

SUCRA(surface under the cumulative ranking curve) では、

・投与タイミング:before&#8202;+&#8202;same (75.2%),

・投与期間:2週間以上 (92.6%)

・プロバイオティクス+4剤併用療法
(99.9%), Lactobacillus (73.6%)

・複数のプロバイオティクスの組み合わせ(72.1%)

でした。

副作用では、

下痢(39.7%),

腹痛(43.9%),

嘔気(78.8%),

味覚障害(99.6%),

嘔吐 (7.1%),

便秘 (30.9%)

が見出されました。


以上、今回のメタ解析データから、

ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療において、

標準治療に加えて、

プロバイオティクスの併用により、

除菌率の有意な向上、

副作用の有意な低下といった作用が示唆されます。


具体的なプロバイオティクスの併用方法は、

除菌治療の前から投与を開始し、除菌治療の期間を通じて投与、

さらに、2週間以上の投与といった方法の有用性が示されています。



乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクスは、腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスを改善し、免疫調節作用や生活習慣病予防効果を示します。



乳酸菌は、ベーシックなサプリメントとして利用が推奨されます。

様々な乳酸菌が製品化されていますので、自分にあった菌種を選ぶことが大切です。

具体的には、1ヶ月ほど試してみて、整腸作用も含めて体調をみるようにします。
(整腸作用は、乳酸菌の摂取後数日間の間に変化を感じると思います。もし、軟便あるいは下痢傾向になってしまうのであれば、他の菌種に変更します。

また、1-3ヶ月から数ヶ月間のサイクルで菌種をローテーションしてもいいでしょうし、複数の種類を同時にとることも大丈夫です。

ヨーグルトなどの発酵食品でもいいのですが、数百グラムを毎日食べるのは大変ですし、
確実に乳酸菌を摂るには、サプリメントの利用が手軽で続けやすいと思います。




プロバイオティクスは、様々な有用性が示されています。

最近の研究では、次の報告があります。


プロバイオティクスは、様々な有用性が示されています。
最近の研究では、次の報告があります。



プロバイオティクスによる脂質異常症改善効果:メタ解析


プロバイオティクスによるアトピー性皮膚炎の予防効果:メタ解析



プロバイオティクス摂取による脂質代謝改善作用:メタ解析



腸内環境を整える減量方法:メタ解析


DHCでは、プロバイオティクスとして、


ビフィズス菌+オリゴ糖


生菌ケフィア



複合サプリメント(グッドスルー)


乳酸菌EC-12 30日分

5,000億個以上の乳酸菌で好調環境キープと元気な毎日を!


などを製品化しています。



また、プレバイオティクスとしては、


血糖ファイバー 30日分【機能性表示食品】

≪臨床試験済≫食後の血糖値が気になる方に。食後血糖のピーク値を抑える!



があります。





------------------------------------------------------------------

DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



『天然葉酸』サプリメントは虚偽の表示



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

------------------------------------------------------------------
posted at 23:54 | この記事のURL
この記事のURL
http://www.dhcblog.com/kamohara/archive/4765
プロフィール


医学博士 蒲原聖可
自己紹介
ブログ
リンク集

http://www.dhcblog.com/kamohara/index1_0.rdf
ログイン
Mypagetopに戻る