サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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ビタミンDが慢性心不全での抗炎症作用を示す:メタ解析 [2019年05月04日(土)]
循環器学の専門ジャーナルに、慢性心不全患者において、ビタミンDの有用性を検証したメタ解析が報告されていました。
(Scand Cardiovasc J. 2019 Apr 27:1-21.)


ビタミンDは、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な作用を有する脂溶性ビタミンの1種です。

多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。

今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。

さて、

今回の研究では、

ランダム化比較試験(RCT)のメタ解析として、

慢性心不全患者に対するビタミンDサプリメントの作用が検証されました。


解析の結果、


慢性心不全患者において、

ビタミンDサプリメント投与による健康関連QOLの有意な改善、
(WMD: 6.75, 95% CI: 2.87 to 10.64, P&#8201;<&#8201;0.001)


及び
CRPの有意な改善が見出されました。
(SMD: -0.41, 95% CI: -0.71 to -0.11, P&#8201;=&#8201;0.007)


ただし、

死亡率や左室駆出率、
N-terminal pro-B-type natriuretic peptide値、
B-type natriuretic peptide値、
6分間歩行距離といった指標では有意な変化は見出されませんでした。

(RR: 1.11, 95% CI: 0.79 to 1.57, P&#8201;=&#8201;0.53; WMD: 2.56, 95% CI: -2.18 to 7.31, P&#8201;=&#8201;0.29; SMD: -0.18, 95% CI: -0.42 to 0.06, P&#8201;=&#8201;0.15; WMD: -23.30, 95% CI: -58.31 to 11.72, P&#8201;=&#8201;0.19)


一方、
層別解析では、

カルシウムサプリメントを併用していない群では、

左室駆出率の有意な改善が見出されました。
(WMD: 6.75, 95% CI: 4.16 to 9.34, P&#8201;<&#8201;0.001)


以上のメタ解析から、

慢性心不全患者において、

ビタミンDサプリメント投与による抗炎症作用が示唆されます。


今後、補完療法としての臨床的意義の検証が期待される分野です。




DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。


ビタミンDサプリメントに対する効果には個人差がありますが、

臨床的には、ビタミンDサプリメントを1,000 IU/日の用量で投与すると、血中25ヒドロキシビタミンD値が10ng/mL増加する、

という報告もあります。

マルチビタミンのビタミンDはRDAのための設定ですので、別途、ビタミンDサプリメントの利用となります。



心機能および心不全に対するサプリメントは、コエンザイムQ10になります。


コエンザイムQ10は、内在性の脂溶性抗酸化成分であり、ミトコンドリア機能維持に重要な役割を果たしています。

コエンザイムQ10の機能性は、抗酸化作用とATP産生能を介して発揮されます。

生活習慣病や慢性消耗性疾患の患者では、同年代の健常者に比べて、内在性コエンザイムQ10が減少していることも示唆されています。


サプリメントのコエンザイムQ10には、酸化型コエンザイムQ10であるユビキノンと、

還元型コエンザイムQ10のユビキノールの2種類があります。

酸化型CoQ10は、摂取後に体内で還元型に変換されて、作用します。




コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。




還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。


コエンザイムQ10サプリメントは、ベーシックサプリメントとして、生活習慣病やヘルシーエイジングのために広く推奨できます。
(もちろん、私も摂っています。)


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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



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