サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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妊娠中の葉酸+マルチビタミンサプリメントが子供の自閉症リスクを減らす:メタ解析 [2019年07月25日(木)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、妊娠中の葉酸+マルチビタミンサプリメントの摂取が、子供の自閉症リスクを減少させることを示したメタ解析が、米国NIHのグループから報告されていました。
(Nutrients. 2019 Jul 17;11(7).)


葉酸は、妊娠前からの摂取による神経管閉鎖障害の予防だけではなく、妊娠期間中の摂取により、早産リスク低下作用、低出生体重児のリスク低下、妊娠中毒症のリスク低下、自閉症リスク低下といった働きが示されています。

米国やカナダでは20年以上前から、穀類への葉酸強化策をとっており、神経管閉鎖障害(二分脊椎症など)の予防に成功しています。

現在、世界80カ国以上で取り組みが行われていますが、日本では無策のため、先進国で唯一、葉酸の摂取不足による先天奇形が増加しています。

切れ目ない子ども子育て支援策の中で、妊娠前の栄養の問題として切れている課題です。

さて、今回の系統的レビュー/メタ解析では、

妊娠前及び妊娠中の葉酸サプリメントおよびマルチビタミンサプリメントの摂取と

子どもの神経系への発達との関連が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
2019年3月までに収載された論文から、関連論文が検索され、


2169報がスクリーニングされ、

自閉症スペクトラム障害(ASD)に関する20報、

注意欠陥・多動性障害(ADHD)に関する17報

が解析の対象となりました。


解析の結果、

まず、

母親の葉酸サプリメントおよびマルチビタミンサプリメントの摂取と、


子どものASDリスクとの間に有意な負の相関が見出されました。


次に、

前向きコホート研究6報を含むメタ解析では、

ASDリスクが36%有意に低下していました。
(RR; 0.64, 95% CI: 0.46, 0.90)


なお、

ADHDとの関連は明確な結論は得られませんでした。


以上のデータから、

母親の葉酸+マルチビタミンサプリメントの摂取による、子どもの自閉症リスク低減効果が示唆されます。





『天然葉酸』サプリメントは虚偽の表示


葉酸は、妊娠前からの摂取による神経管閉鎖障害の予防だけではなく、妊娠期間中の摂取により、早産リスク低下作用、低出生体重児のリスク低下、妊娠中毒症のリスク低下、自閉症リスク低下といった働きが示されています。

この作用機序として、葉酸によるDNAのメチル化によるメカニズムが考えられています。

葉酸は、DNAへのメチル化供与体となるビタミンであり、母体の低栄養や葉酸不足では、胎児への供給が不足し,これにより胎児のDNAのメチル化修飾が低下します。

その結果、例えば、脂質代謝関連遺伝子PPARのメチル化修飾が低下してその発現が異常に上昇し,これにより少量の栄養でも生き延びられるエネルギー倹約体質が獲得されるといった、葉酸が関与するエピジェネティックな変化に基づく体質変化のメカニズムが分かってきました。




DHCは、
健やか親子21(第2次)の応援メンバーとして参画し、

葉酸サプリメントの啓発と頒布を行っています。

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妊娠を考える女性では、胎児の神経管閉鎖障害リスクを減らすために、合成の葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。

また、食事由来の葉酸は不安定であり、吸収率が50%と低いので、合成の葉酸サプリメントの摂取が、厚生労働省により推奨されています。


葉酸サプリメントは、
妊娠の4週間前から妊娠12週までの摂取が薦められていますので、
妊娠がわかってからではなく、妊娠を考えている女性はすべて摂取、となります。
(葉酸サプリメントを1日400マイクログラム)

(日本では母子手帳に葉酸サプリメントの必要性が記載されていますが、そのタイミングでは本来の意図からは遅すぎます。)


エコチル調査に関しては、次の報告があります。

日本での神経管閉鎖障害(二分脊椎症など)の発症率:エコチル調査

葉酸サプリメントを適切に摂取している妊婦はわずか8%!@エコチル調査アップデート




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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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