サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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ダークチョコレートが妊娠糖尿病リスクに与える影響:エコチル調査 [2019年08月10日(土)]
栄養学の専門ジャーナルに、ダークチョコレートと妊娠糖尿病リスクとの関連を検証した環境省のエコチル調査結果が報告されていました。
(Br J Nutr. 2019 Jul 24:1-27.)

環境省のエコチル調査は、母子の健康に関する大規模なコホート研究です。



チョコレートやココアに含まれるカカオポリフェノール(フラボノイド類)は、

抗炎症作用や抗酸化作用を介した生活習慣病リスク低減効果が知られています。


今回の研究では、

大規模出生コホート研究である環境省のエコチル調査において、

チョコレートの摂取と、妊娠糖尿病リスクとの関連が検証されました。

具体的には、

2011年1月から2014年3月までの間に登録された97,454名(平均妊娠12週)を対象に、SESなど各種交絡因子の調査が行われ、研究に登録した時点で過去12か月間の食事調査が行われました。

84,948名のデータが解析の対象となりました。

1904名(2.2%)が妊娠糖尿病と診断されました。


年齢や喫煙、飲酒、教育水準、職歴、妊娠前のBMI、うつ病、身体活動、食事因子などの交絡因子で補正後、

四分位で、チョコレート摂取が最大群は、

最小群に比べて、

妊娠糖尿病リスクが22%低下していました。

(OR; 0.78, 95%CI: 0.67-0.90; P for trend 0.002)

層別解析では、

妊娠前のBMI、年齢、喫煙や飲酒といった因子との相関は認められませんでした。

以上、大規模前向きコホート研究である環境省のエコチル調査では、

日本人の妊婦において、
チョコレートの摂取と、妊娠糖尿病リスク低下との間に有意な相関が見出されました。



チョコレートやココアに含まれるカカオポリフェノール(フラボノイド類)は、

抗炎症作用や抗酸化作用を介した生活習慣病リスク低減効果が知られています。

また、血管内皮細胞由来のNO産生亢進を介して、高血圧改善作用を示します。


これまでの疫学研究や臨床試験では、高血圧症の改善、心血管疾患(動脈硬化性疾患)リスクの低減、抗がん作用などが報告されています。

特に、ダークチョコレートによる心血管リスク低減作用は確立しているといいでしょう。

ココア/カカオポリフェノールの高血圧改善効果:コクランレビュー




エコチル調査に関しては、次の報告があります。

日本での神経管閉鎖障害(二分脊椎症など)の発症率:エコチル調査

葉酸サプリメントを適切に摂取している妊婦はわずか8%!@エコチル調査アップデート





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ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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