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ベジタリアン食が尿路感染症を予防する [2020年02月03日(月)]
近年、インバウンド(訪日外国人)の増加や環境問題の注目に伴い、

ベジタリアン食に関する話題が取り上げられる機会が増えていると感じます。


ただし、

ベジタリアン食については、日本ではまだ多くの誤解があります。

例えば、菜食主義と訳されるため、野菜だけ食べている、といった誤解です。



植物性食品を中心とするベジタリアン食では、

抗酸化作用や抗炎症作用を含む機能性食品素材により、がんをはじめとする生活習慣病の予防効果が考えらます。


これまでの多くの研究によって、ベジタリアン食摂取群では、非ベジタリアン食摂取群よりも、生活習慣病リスクが低いことが知られています。



ベジタリアン食が糖尿病を改善する:メタ解析



肉食による環境問題に対する消費者の行動:系統的レビュー




ベジタリアン食による心血管疾患リスク低下作用




ベジタリアン食による血圧低下作用@メタ解析



尿路感染症リスクとベジタリアン食との関連を調べた研究が、台湾のグループ(Buddhist Tzu Chi Medical Foundation)から報告されていました。
(Sci Rep. 2020 Jan 30;10(1):906.)


尿路感染症(UTI)は、

主に腸から便、尿道を経由して逆行する大腸菌感染によって引き起こされます。


最近の研究により、

腸管外病原性大腸菌(ExPEC)と呼ばれるUTIを引き起こす大腸菌の系統は、

腸管病原性および正常な共生系の菌種とは異なることが示されています。

さらに、家禽や豚肉を含む肉が、ExPECの主な貯蔵箇所であることもみとめられました。

そのため、ベジタリアン食では、ExPECへの曝露が少ないと考えられます。


そこで、

今回の研究では、

ベジタリアン食と、尿路感染症リスクとの関連が検証されました。


具体的には、

台湾での前向きコホート研究として、

2005年から2014年にかけて、UTIのない9724人の仏教徒を対象に追跡が行われ、

10年間のフォローアップ中に、661例のUTIが見出されました。

各種の交絡因子(年齢、性別、教育、飲酒、喫煙、高血圧、糖尿病、脂質異常症など)で補正後、

食事調査結果から、UTIリスクとの関連が検証されました。


解析の結果、

まず、
ベジタリアン食の摂取は、尿路感染症リスクを16%、有意に減少させました。
(HR:0.84、95%CI:0.71-0.99)


次に、

サブ解析では、

ベジタリアン食によるUTIリスク低減効果が顕著であったのは、次のグループであり、

女性では、18%のリスク低減、
(HR:0.82、95%CI:0.69-0.99)、

喫煙者では、20%のリスク低減、
(HR:0.80、95%CI:0.67-0.95)、

合併症のないUTIの19%のリスク低減、
(HR:0.81、95%CI:0.68-0.98)

という相関が見出されました。


以上のデータから、

ベジタリアン食による尿路感染症の予防効果が示唆されます。



アメリカ栄養士会(栄養と食事のアカデミー)の機関ジャーナルに、ベジタリアン食に関するポジションステートメントが掲載されています。

--- 米国・栄養と食事のアカデミー(Academy of Nutrition and Dietetics、前米国栄養士会から改名)は、
「適切に準備されたベジタリアン食及びビーガン食は、健康的であり、栄養学的に十分であり、いくつかの病気の予防や治療のために、健康上の好影響をもたらす、」
と考えます。

-- ベジタリアン食は、ライスサイクルのすべてのステージ、妊娠中、授乳中、乳幼児、小児、青少年、高齢者、アスリートのいずれにも適切です。

-- 植物性食品を中心とする食事は、動物性食品を多く摂る食事に比べて、より環境的に持続可能なものです。
(more environmentally sustainable)
 その理由は、より少ない天然資源を利用するため、環境負荷がより少ないことです。

-- ベジタリアン食およびビーガン食は、虚血性心疾患、2型糖尿病、高血圧、あるタイプのがん、肥満といった、いくつかの疾患のリスクを低下させます。

-- 飽和脂肪酸の摂取が少なく、野菜・果物・全粒穀類、豆類、大豆製品、種実類(これらはいずれも食物繊維とファイトケミカルが豊富)の摂取が多いことが、ベジタリアン食やビーガン食の特長であり、このため、総コレステロール値やLDL(悪玉)コレステロールが低く、血糖コントロールにも好影響を与えます。
これらの要因が、慢性疾患リスク低減に寄与します。

-- ただし、ビーガン食は、信頼性の高い、ビタミンB12の供給源(強化食品やサプリメント)の利用が必要です。


拙著でもベジタリアン食について、まとめています。



拙著でもベジタリアン食について、まとめています。

ときどきベジタリアン食のすすめ ビーガン、マクロビオテックから総合栄養学まで


なお、ベジタリアン食であれば何でも健康的になる、というわけではありません。


(例えば、野菜はナシで、パスタにチーズ、パンの組み合わせでも、ラクトオボにはなりますが。)


もちろん、栄養学的にバランスの取れた、適切なベジタリアン食を摂取することが重要です。



一般に、植物性食品の摂取が多いベジタリアン食では、ファイトケミカル・ポリフェノールの摂取が多く、抗酸化作用を介した生活習慣病の予防効果が想定されます。


北米の栄養士会が共同で発表した見解によると、「適切に準備されたベジタリアン食は、健康に有益であり、必要な栄養素を満たしており、いくつかの疾患の予防や治療にも利点がある」とされています。


実際、これまでの疫学研究によって、肉食をする人々に比べて、ベジタリアンでは生活習慣病が少ないことが示されています。

ベジタリアン食による具体的な効果として、肥満、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、高血圧、脂質異常症、糖尿病、前立腺がん、大腸がんの発症リスクが低下します。

また、日本人ベジタリアンを対象にした調査でも、ベジタリアンは、非ベジタリアンと比べて、体格指数(BMI)、血圧、血中総コレステロール値、中性脂肪値が有意に低いことが見出されています。




DHCでは、良質の植物性食品として、
次のような関連製品を取り扱っています。



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DHC発芽玄米麺



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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。


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