今月の生薬学の専門ジャーナルに、カイコ(蚕)由来の成分による血管内皮細胞への作用が韓国のグループから報告されていました。
(J Ethnopharmacol. 2008 Apr 17;117(1):115-22.)
この研究は、強壮作用を有する成分を見出す目的で実施され、カイコ抽出物による血管弛緩作用が測定されています。
血管内皮由来のNO産生が調べられた結果、血管弛緩活性を有する物質が単離され、用量依存的なPDE-4(phosphodiesterase-4)活性阻害作用が示されました。
論文著者らは、PDE活性阻害作用を介した強壮作用・勃起障害改善作用を想定した考察を行っています。
ただし、この研究はin vitro研究ですので、臨床的意義は明らかではありません。
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